117話 初見は絶対無理ゲーと嘆くしかないが、試行錯誤とトライアンドエラーを繰り返すことで、だんだんと、ボスのHPバーが減っていく。
117話 初見は絶対無理ゲーと嘆くしかないが、試行錯誤とトライアンドエラーを繰り返すことで、だんだんと、ボスのHPバーが減っていく。
スライムの異次元砲で挨拶をかまし、かるく怯んだところを、トーキ&ネオカマキリの前衛部隊が突撃。近接物理の連打でタゲをとってもらい、隙を見て、センが閃拳をぶちこみエルダーワンダーナイトが、強力な魔法の連打を浴びせる。
徹底的にガンガン攻めた結果、なんとか、禍羅魅神鬼のHPを半分ほど削ることに成功。
が、そこで、センエースオールスターズは余裕のガス欠に陥る。
スライムは、異次元砲一発で、戦力としてはもはや退場していると同義、
トーキ&ネオカマキリも、すでに禍羅魅神鬼のワンパンでダウンをいただいている。
エルダーワンダーナイトは、かなり頑張っていたが、しかし、禍羅魅神鬼の近接ラッシュをくらって、あえなく退場。
残ったのはセン一人。
もう、詰んでいる状態だが、
しかし、センの顔には希望の色が点っていた。
「おお、おお……行ける、行ける。目処が立ってきた。さすが、フ◯ム・ソフトウェアプレゼンツの死にゲーだ。初見は絶対無理ゲーと嘆くしかないが、試行錯誤とトライアンドエラーを繰り返すことで、だんだんと、ボスのHPバーが減っていく」
ニッと笑い、
「倍の戦力を整えて、狩りにきてやるから、覚悟しとけ、カスが」
そう宣言してから、
センは、
「俺はまだ頑張れる!!」
いつもの覚悟表明で、今回のループを締めた。
★
目が覚めた時、
センは、
「ん……」
見知らぬ天井を見つめていた。
真っ白な空間。
「俺の召喚メモリのマックスを知っておきたいな……」
そう呟くと、
センは、そこから、
一心不乱に、召喚実験を繰り返した。
自分の限界、
メモリの量を正確に確かめようと、
何度も何度も召喚を繰り返す。
その結果、
「だいたいわかったぞ!!」
センは自分の限界を掴む。
「おおよそだが、エルワンのコストが12、トーキが6、カマキリとスラが5!! そして、俺のメモリは35だ!!」
何度か召喚した結果、スライムとネオカマキリなら最大6匹、トーキは最大5匹、エルワンは最大2匹召喚できた。
エルワン3体は召喚できず、
エルワンを2体召喚した後でスライムとネオカマキリ、またはスライム一匹とトーキ一体を召喚することはできたが、エルワン2体とトーキ2体は無理だった。
以上の流れから、センは、先ほどの答えを導き出した。
ちなみに、センが召喚したモンスターのコスト……と言うか、存在値は以下の通り。
異次元砲スライム 52。
トーキ・センカスタム 60。
ネオカマキリ・センカスタム 55。
エルダーワンダーナイト 120。
そして、正式なセンの、現在の召喚メモリは、353。
「やはり、戦いは数だよ、兄貴ぃいい!」
などと叫びながら、
センは、スライムを6体召喚して、
「とにかく、みんなで異次元砲大作戦!! いくぞぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
禍羅魅神鬼を呼び出すや否や、
「「「「「「異次元砲!!!」」」」」」
センエースの読者様の中には、
コミカライズとかアニメとか、もちろん、興味ない方が大勢いると思います。
自作コミカライズ版は、そういう方に向けても、楽しんでもらうために、
「特典の小説」をつけております。
また、コミカライズ版は、
「違う世界線のセンエース」というコンセプトで、
物語を進めております。
「本編をなぞっている」のではなく
「もう一つのセンエース」になる感じです。
これなら、ビブリオマニアなセンエース愛好家の方々にも、
楽しんでもらえるかなぁ、と思いまして(*^-^*)




