表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光A章 この上なく尊き命の王センエース。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4270/6058

107話 まあまあ優秀なスラ坊。


 107話 まあまあ優秀なスラ坊。


「喋れねぇのに、魔法の詠唱だけは綺麗に発音できるとか、どういう系統のご都合主義? 発声機能があるなら喋れるくない? ……とか思わなくもないけど、今はまあ、目を瞑ってやるよ。普通に魔法を使えるとか、なかなかイカしたスラだぜ。褒めてつかわす。……けど、ランク1かぁ……たぶん、一番弱い魔法だよなぁ……ナンバーワンの1じゃなくて、レベル1の方の1だろうなぁ……」


 そこで、センは、アストラルマジシャンやバフメットが使っていた魔法を思い出す。


「確か、あのブラマジが9ぐらいの魔法を使っていて、あのバフォメット系悪魔が5か6ぐらいの魔法を使っていたよなぁ……もし、この世界の魔法のランクが、よくある十段階式だったとしたら……ウチのスラはだいぶゴミで、あのブラマジや悪魔はかなりのバケモノ。そして、それを瞬殺したゴリラは、えぐい怪物で、そのゴリラを消し去った鬼はもっとエグい異次元ってことになるな……うーむ……この世界の力のバランス、だいぶ、バグっているっぽいな」


 世界観を掴むのに苦労しているセンエース。

 『全ての要素が、あまりにもぶっ飛びすぎているこの世界』を、初見さんが、すぐに網羅することは不可能。


「てか、足をおそなえしたら、無敵のゴリラが出てくるのに、髪の毛だとレベル1のスライムとか……なんで、そんな差があるかね……」


 文句を言いながらも、センは、


「魔法は微妙だけど、耐性とか、火力は一級って可能性もあるか……」


 と考えて、スライムと一緒に外に出て、

 宝箱を開けて、ナイフと盾を確保すると、

 とりあえず、腹を切って、鍵を回収し、


「スラ坊、回復魔法は使えるか?」


 そう問いかけると、

 スライムは、センの腹にビタッとしがみつき、


「治癒ランク1」


 そう唱えると、

 スライムの全身がパァっと淡く光り、

 腹の傷が見事に癒える。


「オッケェ、いいねぇ! やるじゃねぇか、スラ坊。回復魔法も使えるとは見上げたスラだ。……もっと大きな傷だとどうなるかわからんが、ナイフの小さな刺し傷ぐらいなら、余裕で完治できるっぽいな。これで、大体の目処めどはたった」


 などと、スライムの地味な優秀さにホクホクしていると、

 いつも通り、カラミシンキさんが登場。


 センは、


「次は物理火力を見せてもらおうか」


 そう言ってから、鬼を指差し、


「ゆけ、スラ坊! 体当たり!!」


 命令に従い、スライムは、鬼に向かって突撃をかました。


 プルプルボディは、

 鬼の胸部でポヨンと跳ねる。


 どれだけのヒイキ目でみても、『ダメージを与えている』と認識することは不可能な有様だった。


「物理の火力はなし……と。了解、了解」


 いったん、状況を受け止めてから、


「じゃあ、スラ坊、今のお前に可能な『何かしら一番良い感じの攻撃』をぶちかませ!」


 と、あまりにもフワフワしすぎている命令を出すセンさん。


 その命令を受け止めたスライムは、

 口をグワっと開けて、


「異次元砲」


 なかなか強大な火力の照射を放った。

 これには、さすがのセンさんもビックリ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] このスライム思ったより強そう!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ