表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光A章 この上なく尊き命の王センエース。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4255/6058

94話 弱小運動部の補欠ぐらいにはなったぞ!


 94話 弱小運動部の補欠ぐらいにはなったぞ!


 身体ステータスを引き継げるのであれば、徹底的に鍛えることで、未来を掴み取ることも、あるいは、可能かもしれない。


「こうなってくると、最優先で考えるべきなのは『食べもん』だな……タンパク質さえあれば、体を作れる。虫のモンスターとかいるとありがたいんだがなぁ……仮に毒があっても、おそらく、ループの際に除去されるから、そこら辺は気にする必要ねぇ」


 ここまで、何度もタイムリープをしてわかったこと。

 肉体のダメージに関しては、完全に戻ると言うこと。

 どういうシステムになっているのか、今のセンにはわからないが、ダメージは『無くなっている』のではなく、『回復している』ということだけは、感覚的に理解できた。


 そう確信できている理由は、よぉくみると、腹に傷があるから。

 『めちゃくちゃ接近して、よぉくみてみれば、確かに傷跡と言えるかもしれない白い跡』があるだけだが、センは検証のため、刺す場所を毎回変えて、変化があるか確認してみた。

 センの腹部には、『細かく刻んだ薄い白髪』みたいな傷跡が何箇所かある。


 そのため、センは、


「おそらく、『記憶』だけじゃなく、『回復させた肉体のデータ』も同時に過去へ送っている。そして、『俺の体を回復させている』……その……『魔法』なのか『鍵のアイテム効果』か知らんけど、その回復効果には、『最低限の栄養摂取(点滴的な)』的な効果もある」


 と結論づけた。


「大量のタンパク質をとって、トレーニングを続ければ、最低限は『動く肉体』を獲得できる。自重トレーニングだけだと限界があるってのが懸念点だが……まあ、それは、最低限の下地を作ってから考えよう」


 方針を決めると、

 センは外に出て、

 まずは、宝箱からナイフを取り出す。

 そして、鬼が出てくる前に、一目散でダッシュ。


 鬼に殺されかけるまで、もしくは、

 他のモンスターに殺されかけるまでの間に、センは、『武器になるもの』か『タンパク質として摂取できそうな何か』を探す。


 これまでの二ヶ月近くのトレーニングで、ある程度は『走り回れる体』になった。

 20メートルシャトルラン的な換算で言えば、

 『70回そこそこで限界』だったのが、『100回以上はどうにか行けなくない』というレベルまで成長した。

 『ゴリゴリの文化部』が『弱小運動部の補欠』ぐらいにはなれた印象。


「いたぜぇ、でっかい虫ぃいい!! タンパク質のかたまりぃいいい!!」 


 鬼に襲われる前に、センは、どうにか虫種のモンスターを発見した。

 薄羽の生えたサソリみたいな化け物。

 サイズはドッジボールぐらい。

 かなりキモい形状で、通常時なら、アレを食べようなどとは絶対に思わないが、しかし、この状況で贅沢は言っていられない。

 センは、ナイフを左手に持ち替えて、右の拳を力強く握りしめて、


「くらえ、エターナルフォースブリザードパァアアンチ!! 相手は死ぬぅうう!!」


 ただただ全力で右の拳を振り回すだけのセン。

 腰も入っていない、気合いも足りない、半端なギャグを叫んでいるだけだから覚悟も足りない。


 そんな拳など、


「痛ったぁああああ!! ぴぎぃいいいいいいいい!」


 当然、通じるわけもない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[気になる点] これ自分の肉食えばタンパク質補給いけるんじゃないか? 出血死が怖いけど、左手の指五本程度ならギリなんとかなりそう。センエースさんの根性なら、その上で筋トレとかも普通に出来そうだし。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ