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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光A章 この上なく尊き命の王センエース。

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88話 週休二日制のワナ。


 88話 週休二日制のワナ。


「明らかに、チュートリアル領域で出てきたらダメな敵キャラじゃねぇか。マサ◯タウンの草むらで、ミュ◯ツーに出てこられても、目の前がまっくらになるだけなんだよ……」


 と、世界に対してぶつぶつと文句を口にしていると、

 そこで、鬼が、センを睨みながら、


「私を呼んだのは貴様か?」


 と、そう声をかけてきた。

 そのセリフを受けて、センの頭が高速で回る。


(この鬼、日本語喋ってんなぁ……ご都合主義か、それとも『ほんやくコンニャク』的な何かしらが自動で発動しているのか……まあ、その辺は後回しだ。それより、こいつは、もしかして、誰かに召喚された? そして、誰に召喚されたか知らない? だったら……)


 命のピンチを前にして加速する防衛本能。

 センは、できる限り『強く見える表情』を作り、


「ああ、そうだ。強き鬼よ。俺の命令に従え。心配しなくとも、無茶を言う気はない。ちょいと力になってもらいたいだけさ。ボーナスと退職金は保証できないが、週休二日制は約束してやろう」


「……」


「わかった、わかった。そんな怖い顔をするな。折れてやるよ。週休二日制のワナに気づくとは、なかなか見所のある鬼だ。……要望通り、完全週休二日制にしてやる。さあ、これなら文句はないだろ? 言っておくが、これ以上を望むのは、社会人として失格だよ、君ぃ。これで文句を言っていたら、他のところでは働けないよ?」


「……私は強き者にしか従わない。私を支配したければ、武を示せ」


 強い語気で、そう言いながら、

 魔法の剣を召喚して、


「私は禍羅魅神鬼からみしんき。モンスターの最高位、大神級の鬼種」


 堂々と名乗りをあげると、


「行くぞ!」


 ダッと、

 凄まじい速度で距離を詰めてきた。

 センはわずかも反応できない。

 気づいた時には、


「――はれ?」


 真一文字にきりすてられていた。


 足を失った上半身センは、地面にボトリと落ちて、


「がはっ」


 大量の血を吐いて朦朧。

 視界がぐわんぐわんと揺らめいて、

 続いて、脳が激痛を理解し始める。


 痛覚を追い越していく意識の消失。

 死を前にしたセンは、


(……え、まじ……)


 と、疑問符の海に溺れることしかできなかった。


 加速する死の鳴動。

 ゆらゆらと、命のカウントダウン。


 心の芯が閉じていく。

 感情が溶けて、


 自由になるの……かな……



「ぐっ……いやだ……まだ……死にたく……」



 意識が切れる寸前、

 『強い未練』が、センの魂を、ギリギリのところで引きとどめてくれた。


 視界がぼやけて、もう、ほぼ何も見えないが、


(なにか……ないか……一発逆転の……なにか……)


 最後の最後まで命を諦めない獣。

 ……『諦めなかったら何でもうまくいくか』と言えば、決してそうではない。

 諦めなくても失敗することもあるし、逆に、諦めたのにうまくいくこともある。

 命の結果なんて、たいがいは、理不尽で不明瞭なもの。


 ……ただ、今回ばかりは、

 明確に、

 『諦めなかった』から、

 『掴み取ること』ができた。


(これ……は……)


 もうすでに視界はぐにゃぐにゃ。

 何が何だかわからない。

 けど、感触だけは、少しだけわかった。

 

(かぎ……?)


自作コミカライズ版のページ数が確定しました。

今回の1話(13話)は、68ページで仕上げることになりました。


あと2週間ほどかけて仕上げて、

2話(14話)にとりかかる……

というスケジュールで動いております。


一応、2話のネームは完成しており、

60ページ予定ですが、

最終調整やオマケページの追加等で、

70にまで増える可能性はあります。


2話(14話)の見所は、

「ユンドラ&サイケル」と「セン&アダム」の絡みですね。


そして、まだネームはできていませんが、

確実に、3話で、

サイケルVSセンが実現する……

はずです(*´▽`*)

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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
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