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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
永久閃光A章 この上なく尊き命の王センエース。

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50話 おそろしくはやい切腹、その2。


 50話 おそろしくはやい切腹、その2。


「うちのバカ一族に対して、主が確執を抱えたままやったら、親族である妻にも被害が及ぶ可能性がある……その可能性を少しでも減らすためなら……ワイはなんでもする」


「狂った覚悟だ。気にいった……とまでは言わないが、『おもしれー男』という評価ぐらいは下してやる」


 そこで、センは、手の中に、一枚の紙を顕現させる。

 そして、もう一方の手の中に、ナイフを具現化させると、

 自分の腹に突き刺した。


「っ?!」


 この場にいる誰もが驚く。

 何をしているのか分からず動揺する。


 そんな彼らの感情を置き去りにして、

 センは、ナイフを消すと、自分の腹から溢れる血を親指で拭って、

 そのまま、先ほど顕現させた紙に拇印を押した。


「……受け取れ、田中・イス・権豆。……俺がお前らの無礼を正式に忘れるという内容の宣誓書だ。以降、俺の誓いを疑うことこそが何よりの不敬だと知れ」


 誓約書を受け取った権豆は、

 紙と神、交互に視線を送り、


「……しゅ、主よ……なぜ、主まで、切腹を……」


「お前の覚悟に対するカエシだ。『不届きには、不届き』を、『本気の覚悟には、本気の覚悟』を返す。それが俺の『仕事の流儀』だ。実にプロフェッショナルだろう? 伊達に200兆年も、この仕事やってねぇから、メソッドの磨かれ方も一味違うんだわ、これが」


「……」


「ゴンズさんよぉ。てめぇも、底意地とクソ根性に自信があるっぽいが、俺にゃ勝てねぇよ。てか、この俺様を相手に根比べを仕掛けてくるとか……ふっ、まったく、ヤムチャしやがって。自覚しな、ボーイ。お前さんは、まだ常識という浅瀬でパチャパチャしているだけのお利口さん。世界中のサイコが震えて眠らざるをえない『俺のワンパクなキチ〇イ無双』は、ダンダン心惹かれていく摩訶不思議アドベンチャー。さあ、俺の罪を数えな」


 ちょっと何言っているか分からなかったが、

 しかし、言葉の意味はよく分からずとも、

 とにかくすごい自信だということだけは痛感できた。


 だから、ゴンズは、


「長く……神を信じずに生きてまいりました……いえ、神がおったとしても、それほど大した存在ではないやろう……と侮っておりました……」


「その認識に間違いはねぇよ。根性には自信があるが、それ以外はからっきし。それが、俺という愚神。考えることをやめた脳筋サイコパス、舞い散っているっぽい閃光センエースさんだ。こんなしょうもない男を崇め奉れとか、そんな無茶を言う気は毛頭ねぇ。バカにして結構。見下される理由が俺にはある。だが、それを、露骨な態度には出すな。その辺のアレコレは実質どうこうではなく、人間関係の話だろ。大事なビジネスの現場で、取引先のハゲてる頭を指さして、『ハルマゲン、ぴぎゃー』とか笑いだすのは、人間として終わっているだろ。それを注意したってだけの話さ。……というわけで、はい。この話終わり」


 ゴンズの雰囲気から、ちょっとヤバそうな空気を感じ取ったセンは、『自分下げ』のターンにシフトしていった……が、時すでにお寿司。


「主よ、この愚かな老人めを、主が支配する組織の末端に加えていただきとう存じます。これまで、ずっと、妻のためだけに、命を磨いてきましたが、今日からは、主のためにも、この命を燃やしていきたいと考えております。ワイの本気の忠義……どうか、受け止めていただけまへんやろか」


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
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