32話 あたしは選ばれた。
本日の2話目です。
32話 あたしは選ばれた。
(神の王にふさわしい妻は、さすがに、女神やないとあかん……ただの一般人では話にならん……早急に女神にならんと……それも、最上位の女神……トウシが神になっとるから、あたしでも絶対になれる。問題は方法だけ。どうやったらなれる? 細かい方法をトウシに聞く? いや、それはウザい。アレに頼るんはプライドが許さん。……自分で、コスモゾーンとかいう量子コンピュータにハックを決めればええ。その辺の手段は、携帯ドラゴンが一匹おればどうとでもなる)
レイナの思考は加速する。
パートナーを見つけた田中家は資質が底上げされる傾向にある。
彼女の知性レベルは、『パートナーを発見した』というキッカケと、『神の王の妻となるためには、このままではいけない』という覚悟が理由で、元の『37』から『51』まで、グイっと上昇した。
これは、『今まで使っていなかった脳の部分』をフル稼働させようとした結果。
今までは、どこかで、『こんな、しょぼい世界で本気を出すとか、恥ずかしい』という、無意識の制御がかかっていた。
それは『メジャーリーガーが、リトルリーグの試合で本気を出すわけにはいかない』という感性に近いもの。
その制限が取っ払われて、かつ、今まで眠っていた脳の領域が、『恋』により、完全に覚醒した結果。
自分の目覚めを理解したレイナは、さらに、
(……脳は生まれつきがすべてやない。筋肉と一緒で、鍛えられる。……どんなに頑張っても、トウシには流石に勝てんやろうけど、あたしなら、ザンク以上は余裕……いや、ザンクはもう超えとるか? あたしなら、トウシ以上も、やればいける? どうやろう……ちょっと見えへんけど……神王の妻になる以上、そのぐらいは目指さんとあかんか……だいぶ厳しいけど……しゃーないな。あたしは神王の妻……最低でも、田中家歴代最強くらいの称号はもっとかんとな。神王の妻として、『選ばれた』以上は、ふさわしい地位と地力をもっとく必要がある)
興味のある対象、神の王。
パートナー、神の王。
と、『意識を向ける対象』が『重なったこと』で、彼女の中の『思い込みが激しい系のメンヘラ的な決意』が膨らんでいく。
ちなみに、改めて言うが、彼女の『中』では、
神王との結婚は、思い込みなどではなく、ただの事実。
しかも、『自分が選ばれた』という認識である。
選んだのではない。
選ばれているのだ。
運命にも、世界にも、コスモゾーンにも、そして、もちろん、センエースからも。
彼女は『自分がセンエースから選ばれた』と確信し、絶対に疑わない。
彼女がそう思うんなら、そうなんだろう。
彼女の中ではな。
……すでに、彼女は、頭の中で、神王と婚約している。
すでに、自分は、神の王の隣に立っている。
今、あえて『婚約』という立場にいるのは、その立場も経験しときたかったからで、『別に、すでに、結婚してますけど?』という認識も、彼女の中ではある。
年齢とか、法律とか、その辺は、どうでもいい。
そんなもので、彼女の猪突猛進は砕けない。
田中・イス・玲南の狂気をなめてはいけない。
計算してみたところ、
1話分の漫画を仕上げるのに、
合計で、最低でも110時間はかかることが判明しました。
これから、毎月、この時間を捻出……マジか……
ネーム 5時間
下書き 25時間
ペン入れ 25時間
取り込み 2時間
色塗り 25時間
仕上げ 30時間
『毎日の小説2話分』を描くのに、最短で『3時間』、最悪で『6時間』……
『特典のクロッカ編』は『25話分』ぐらいにするつもりだから、普通に考えて、最短で50時間、最悪100時間は必要……
そして、平日・祝日は、8時から18時までの10時間ほど仕事……
……
……ご愛読ありがとうございました……
レイス先生の転生先にご期待ください。




