20話 『無数に存在するすべての世界に、唯一絶対神の尊さ・美しさを広め尽くす』ためのプランニング。
20話目えぇえええ!!!
しゃあおらぁああ!
20話 『無数に存在するすべての世界に、唯一絶対神の尊さ・美しさを広め尽くす』ためのプランニング。
ヤベェ会議が開かれている、
ということを風の噂にキャッチしたセンは、
平熱マンやカンツを通じて、その辺のヤバさから足を洗うように鬼の通達を出したが、ゼノリカの面々が、センの言うことなんか聞くわけがなかった。
ゼノリカの面々にとって、センエースの命令など、いつだってハナクソ以下のゲロカスでしかないのである。
本当に敬愛されているのか?
と疑問を抱くところだが、彼・彼女らのセンエースに対する愛情は、初孫への愛情百億万倍を上回る。
センエースのために、全財産と命を投げ打つのはデフォルト(神法で禁止されている行為だが、有事の際には、神法など知ったこっちゃ無い。『センエースを愛すること』は他の何よりも優先される)。
ゆえに、『全ての世界にセンエースを広めよう計画』は時間の経過とともに着々と進行していく。
日夜、『山ほどの白熱した会議』が行われ、下準備が完璧に整ったところで、
『最初』に『誰』を『どこに派遣するか』を『確定させる』という最終フェーズに辿り着く。
具体的な異世界攻略のプランニング。
『もっとも適切な者』はだれか。
完璧性『のみ』を求めるのであれば、そりゃ、三至天帝の御方々に出向いていただくのが最善。
しかし、今回の『異世界遠征』は、『たった一つの世界を攻略して終わり』というものではない。
無数に存在するすべての世界に、唯一絶対神の尊さ・美しさを広め尽くさなければいけない。
となれば、必要となるのは、
『最高性能の超越者による類まれな超絶技巧乱舞』ではなく、
『神の力を持つ者以外でも可能な、マニュアル化できる布教システムの構築』である。
今回の大布教の『初手の理想』としては、『ゼノリカの天下以下の面々でも可能な、異世界に効率よく聖典教を広める手法のモデルケースを確立する』ということ。
これの確立に成功すれば、第二~第九アルファの総人口の総動員で布教を進めることができる。
そうなれば、いくら世界が多く広いといっても、いつかは、全ての世界に、神帝陛下のすばらしさを叩き込むことができる。
そういった『大前提』を、念入りに踏まえた上で、
『加熱が止まらない話し合い』が炸裂した結果、
過去の実績や経験、
現時点での能力、未来の可能性、
諸々考慮した上で、
『モデルケースとして最初に攻略する世界は、第十アルファに正式決定』
『派遣する宣教師は……』
『百済の頭目、『ウルトラバイオレット001(ロビント・ユニ・K・オーン)』と……』
『楽連の武士、督脈の15番――【亜門(ラピッド・ヘルファイア)】……』
『この二名に正式決定』
『原初の世界』や『真・第一アルファ』で、潜入捜査を行った経験が評価され、
正式に、初手の宣教師として選ばれた二人。
どちらも、優れた資質と野心を持つ『天才超人』であり、
『多く』を経験したことで、精神的にも成長している。
その上で、まだ『天上の面々』のような『完全な魂魄』にはなり切れていない、という『バランスのいい未成熟さ』が『選ばれた理由』の最上位。
というわけで、
今後とも、センエース神話をどうか、
よろしくお願いします!!!
舞い散る閃光「たぶん、この物語、永遠におわらねぇなぁ……」




