表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真醒・究極超神C章 『セン』VS『トウシ』――気炎万丈編。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

4109/6061

91話 命の答え。


 91話 命の答え。


「蝉原。世界を守るという観点で言えば、成長する前の、今のうちに、お前を消してしまう方が正しいだろう。しかし、それは、さすがに、つまんねぇよ。今の俺にとっては、今のお前ごときを潰すのは、蟻を踏みつぶすのと大差ねぇ。せっかく200兆年も積んだんだ! この力を思う存分、ふるわせてくれよ!」


「ああ、まかせてくれ、セン君! 必ず、君を輝かせてみせる!」


 叫びながら、

 互いに、ボコボコと殴り合う。

 もっと開け。

 もっと輝け。

 そう願いながら、ささやきながら、

 お互いの武を、まるで、火打石のようにぶつけあう。

 そうやって生まれた火種を、どうにか育てて、大きな炎にしようと必死。



「殺神覇龍拳!!」



 磨き上げたアッパーカットを、

 センは、ザクっと受け流し、


「そんな拳じゃ、初心者しか狩れねぇえええ!」


 重たい拳を、蝉原の顔面に叩き込んでいく。

 

 砕けた頬骨が眼球に突き刺さる。

 溢れた血で呼吸ができなくなる。

 腫れた肉が灼熱の炎症を起こす。


 そんな、重たい激痛の中で、蝉原は、自分が積み重ねてきた3兆年の走馬灯を見ていた。


 本当に苦しかった時間の牢獄。

 苦しくて、苦しくて、

 けれど、だからこそ、

 乗り越えた時、心の底から誇らしかった。

 灰化無効の状態だから、誰でも時間さえ経てばクリアできる地獄――そんなことは理解している。

 だが、そういう無粋な前提などどうでもいいと思えるぐらい辛かったし、3兆年の中で積み重ねた努力量が半端ないことも事実。


 だから、


「俺は……蝉原勇吾……この世で、たった一人……センエースの前に……立てる修羅……」


 愛の奇跡でも、友情パワーでも、絆のあれこれや、仲間の結束がどうたらでもなく、もちろん、運命でも、宿命でも、ましてや天命でもなく、裏技でもハメ技でもバグ技でもチートでも改造でもコピーでもない。

 ただただ、あほうのように、キ◯ガイのように、純粋に、磨き続けてきた全部が、ようやく、やっと、開花する……それだけの話。


 今までずっと、本当に、マジで、嘘偽りなく、ガチンコで、バカみたいに積み上げてきたんだ。

 だから、届いた。

 それだけ!



「真醒・究極超神化8ぉおおお!!」



 天才が積んだ3兆年の土台の上に、

 ソルと一つになることで得た爆発的な数値を重ねて、

 『クレイジーサイコボッチと殺し合う』というきっかけを注いだ。


 その結果届いた、最果ての神化。


 光が厚くなる。

 すべてが白になる。



「はぁ……はぁ……」



 一度、軽く、呼吸を整えてから、

 蝉原は、天を仰いで、


「これが……命の答え……幻想を超えた栄華。無限の彗星……インフィニット・セクスタプル神化」



「随分と、ボリューミーだな。美味しいもの全部詰め込んだ、わがままパックってか? すげぇ、すげぇ。おっきいよ、蝉原。今のお前は、ガチンコで膨大だ。たった3兆年で、俺が200兆かけても届かなかった世界にたどり着いた。瞠目するぜ、心底から」



 センは、フラットな表情の中に、

 隠し味程度の嫉妬を込めて、


「いやぁ、ほんと、しんどいぜ。3兆年程度で真醒8になりやがって」


 そう文句を口にしてから、

 武を構えて、

 

「ほんと、大きくなったなぁ。蝉原さんよぉ。……そこまで膨らんでくれたのなら、流石に俺も全力を出さざるを得ないな」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版深淵1話(37話)公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ