表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真醒・究極超神B章 『セン』VS『トウシ』――疾風怒濤編。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3991/6070

75話 ギャヒャヒペッ。


 75話 ギャヒャヒペッ。


 いま、センは、『50を超える数のドリームオーラ・オメガバスティオン』を同時展開し、配下たちを全力で守っている。鼻から鼻血が、蛇口でもひねったみたいに溢れ出て、脳が毎秒爆発しそう。


「あびゃびゃびゃにゃびゃにゃにゃーっ!!」


 1秒、1秒を噛み締めながら、必死に、配下たちを守っている。


 ――その様を見て、

 田中は、


「……」

 

 また、無様な涙を流してしまう。

 センを見ていると、時折、こうして、涙が出てくる。

 別にとしで涙もろくなったとか、そういうことではない。

 センが関わらない事象で、田中が涙を流すことはそうそうない。

 『中身の芯』はともかくとして、

 表層上の田中は、

 とてもドライで、クールで、スマート。

 ――つまりは、めっちゃスカしている。

 

 そんな彼でも、涙を流さずにはいられないほどに、センエースの輝きが狂っていた。


 田中の溢れ出る涙を見て、

 カンツが、


「田中! どうした?! なぜ泣いている?!」


 と、デリカシーなく聞いてくる。

 田中は、涙を拭いながら、


「言葉で説明するんはムズいなぁ」


 と、誰にも聞こえない小さな声量で、ボソっと、そう言ってから、


「体感5年も戦い続けとる現状がしんどくて、辛くて、涙が出てきた。ワシ、泣き虫やねん。メンタルが基本的に、激弱でなぁ」


「ないている暇はないぞ! ハスターが、ついに、本性を出して、異形化し始めた。とてつもないしぶとさだ! あれは削り切るのに、時間がかかるぞ! これまでの倍以上の時間がかかることを覚悟しろ!」


 センエースは、どんどん異形化していた。

 ストレスで真っ白になった髪の毛が、ついにはボロボロと抜け始めて、肉体にかかった負荷の量が魂の限界を越えたのか、肌も血もグッズグズになってきて、骨も歪んで変形して――


「ギキャキャキャキャ」


 ここまで堕ちて、

 なお、センは、配下を守ることしか考えていない。

 『ただひたすらに、命を張って、どうにか10年耐え切って、未来の自分に全てを託す』――そのためだけに舞う閃光。


「ギャヒャヒペッ」


 ぶっ壊れて、

 腐って、

 歪んで、


「ギャ キュ ギュ」


 それでも、

 なくさなかったすべてを、

 集めて、


「ビー……ロー……ゲン……ザン」


 センエースは、最後の最後まで、

 抗い続ける。




 ★




 「――……ブハァっ」


 意識を取り戻した時、センは、自室で、ゲ〇ムボーイ片手に、

 ムーア最終の作成に取り組んでいた。


「はぁ、はぁ、はぁ」


 ゲームボ〇イを放り投げ、

 深く、何度も深呼吸を繰り返しながら、

 ベッドに倒れ込んで、

 自分を抱きしめるように縮こまり、

 ガタガタと震える。


 地獄の10年のトラウマと、

 今夜からまた再開する地獄を思うと、

 体が、恐怖と絶望で引きちぎれそうになる。


 裂けてしまいそうな心と体を、

 どうにか、両手でギュっと抱きしめるセン。

 ガタガタ、ガタガタ、といつまでも震える自分の体を、どうにか黙らせようと、

 『みっともないから、止まりやがれ』と、精神のハッパをかけるのだが、どうしても震えが止まらない。


 ヨグとハスターが、いつも通り、順番通りに声をかけてきたが、相手をする余裕は皆無。

 ただひたすらに、ガタガタと震えるばかり。


9月17日まで、途切れることなく毎日2話の投稿を続けることができれば、『5年連続毎日2話投稿達成』となります!!

途中で途切れたら、『残念』で終わりですが、達成できたら、イベントをしようと思っております!!


 16日の土曜日に前夜祭のイベント、

 17日の日曜日に達成記念イベント、


といった感じでやってみようかと思ったり、思わなかったりしております!!


結構大きなイベントにするつもりです。

楽しみにしてもらえたら、

うれしいなぁ( ´ ▽ ` )

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版深淵1話(37話)公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] センエースが可哀想だ もっとやれ
[一言] イベント...?! 1日30話更新お願いします!
[一言] >センエースは、どんどん異形化していた。ストレスで真っ白になった髪の毛が、ついにはボロボロと抜け始めて、肉体にかかった負荷の量が魂の限界を越えたのか、肌も血もグッズグズになってきて、骨も歪ん…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ