表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
究極超神Ⅾ章 善。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3728/6055

31話 もぉおおおおおおおお! ちっ! もぉおおおおおおおおおおおおおおお!


 31話 もぉおおおおおおおお! ちっ! もぉおおおおおおおおおおおおおおお!


「……勘弁してけろ……もう、ほんと、疲れてんだ……いいかげん、休ませてやってくれ、この可哀そうな俺を……なんだか、とっても眠いんだ」


「ちょっと、ほんと、マジで意味がまったくわかんない。え、私、これ、どうしたらいいの?」


 と、おろおろしながら、ガキみたいなことを口にする。

 いや、まあ、高校生なのだから、もちろんガキなのだが。


 『極限状態』で『自分がとるべき最善』を『独力だけで模索できる者』は少ない。

 それは、ガキも大人も変わらない。

 特に、平和ボケした日本では。


 甘えたことをほざくナグモを、

 センは、


「……どうしたらいいの、だと? はっ。知らんがな。お前がどうしようと興味ねぇ。生きようと死のうと、どっちでもいい。心底。……お前の進むべき道は、結局のところ、お前以外に決められない。てめぇの船は、てめぇの手でこいでいけ。他人にオールを任せるな」


 と、全力で突き放す。


 ――と、そこで、


「……ん?」


 奇妙な波動を感じ取ったセン。


「え、ちょっと待って……なに、この不穏な感じ……明瞭な胸騒ぎ……え、待って、待って……まさか、おかわりじゃないよね? 違うよねぇえええ?!」


 と、泣きかけ……ではなく、普通にボロボロと涙を流しながら、

 『勘弁してくれ』と世界に訴えかけるセン。


 しかし、こんな時の世界は無情。

 決して、センのワガママを聞いてくれるコンシェルジュにはなってくれない。


 センが、やべぇ未来を想像していると、

 そこで、ナグモの右腕が、


「きゃぁぁあっ!」


 ふいに爆発して吹っ飛んだ。

 この異常な状況に、

 一般高校生ナグモは、


「ああああ! ああああああっ!」


 と、錯乱して悲鳴をあげる事しか出来ない。


「痛い、痛い、痛いぃいいい!」


 と、当然のように錯乱して喚き散らかす彼女。

 そんな彼女の横で、

 吹っ飛んだ右腕の破片が集まって、重なり合って、

 精緻なジオメトリを形成する。


 それを見たセンは、


「もぉおおおおおおおお! ちっ! もぉおおおおおおおおおおおおおおお!」


 と、舌打ちを挟みつつ、

 全力でブーをたれながらも、

 どうにかこうにか、自分の体にムチを打つ。


 自力では指一本動かすことができなかったのだが、

 『目の前の地獄』というムチによって、肉体が強制的に活性化される。


 しんどくて、辛くて、苦しくて、たまらないのだが、

 しかし、それでも、センは立ち上がる。


 そんなセンの視界の中で、腕が吹っ飛んだナグモは、


「ああああああ! 痛いぃいいいいいいいい! ああああああ!」


 と、のたうちまわりながら、叫び続けている。

 いきなり腕が吹っ飛んだのだから、当然と言えば当然の反応なのだが、しかし、鬼のセンは、


「ちょっ、うるせぇ……腕一本でガタガタわめくな……こっちは、何度も両手両足吹っ飛んで、内臓も頭も、幾度となく爆散して、それでも、たいして文句も言わず、歯ぁ食いしばって生きてんだぞ。そんだけ苦しい想いをして、それでも世界を守ってきた、そんな俺の栄誉をたたえ、拍手喝采をおくってこい。片腕だから拍手できないって? 心配すんな。心が正しい形をなせば、両腕なくとも、拍手の音は世界に鳴り響く」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[良い点] センエースエンジン始動!!!!!!! リコイルスターターの代わりにナグモさんの腕爆破すればギアマックスでかかります
[一言] なんかセンさんが腕吹っ飛んでも確かにしんどぉとは思いそうだけどそれだけで終わりそう、、、感覚が麻痺してますなw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ