表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
究極超神Ⅾ章 善。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3714/6056

17話 金のある人生、さいこぉ!


 17話 金のある人生、さいこぉ!


「てめぇの言っていることは、何も間違ってねぇ。化け物のくせに、人間のことをよぉく理解している。人間ってのは、文字通り、現金なもの……特に欲望丸出しの男は分かりやすくてなぁ。でかい家! いい車! うまい酒! それら全部、金さえあれば手に入る! 極上の女も、金さえあれば手に入る! 俺みたいな『男としての偏差値が平均を切っているようなカス』でも、金さえあれば、何でも思うがままだ! すばらしいねぇ! 自由主義、万歳!」


 好き放題の発言をかましてから、


「……ぜんぶ、お前の言う通りだ、バケモノ。俺は、ナグモが資産家の娘であることに賭けている。ナグモって名前は、どこか高貴っぽい感じがしなくもないだろ? ありあまるほどの金が家にある可能性は、名字が田中や佐藤や鈴木のやつよりは高そうだ。……というわけで、俺は、ナグモを守りきり、その報酬として、ナグモの親に、大金を要求する。そして得た大金で、俺は、億ションとベンツとフェラーリとレクサスを買って、ダイヤ付きの腕時計を両腕に三つずつまいて、毎日、札束風呂につかりながら、一本1000万以上のワインをあけるのさ。そして、毎晩、キャバクラでフルーツ盛りとシャンパンタワーを頼んでやる! 最高の人生じゃないか! 心躍るし、アンコール沸かすぜ! はっはぁ!」


「……ナグモナオのメモリを探ってみたが……両親どちらも地方公務員。貧乏ではないが、貯蓄はあんまりないらしいぞ」


「マジかよ……ハズレだな」


 これみよがしのタメ息をついてから、


「……だったら、無理にでも金をつくってもらおうか。若い女なら、いくらでも金を稼げる。風俗に沈めて、死ぬまで搾り取ってやらぁ! 大変な人生になるだろうけど、ここで死ぬよりはマシだろぉ?! もしかしたら、ここで死んでおいた方が楽だったかもしれねぇけどなぁ! ひゃははは!」


「……なかなか最低な思想をお持ちのようで……」


「ああ、そうだよ。俺は、どこにでもいる最低の凡人だ。自分の欲望のために無茶をする。それだけの、どこにでもいる、うすっぺらい、平均的男子高校生だ!」


 そう叫び、センは飛び出した。

 色違いナグモにとどめをさそうと沸騰。


 握りしめた拳で、最後の削りを入れていく。

 もう、『まもる』を連打する時期は終わった。

 『でんこうせっか』と『たいあたり』でフィニッシュをいれにいく。


 そんな、とどめのターンに入ったセンに、

 色違いナグモは。


「ぐぅう……っ……どらぁああ!」


 と、渾身の力で拳を叩き込む。

 けれど、センは――どれだけ拳を入れても、無限に立ち向かってきた。

 もはや、色違いナグモの中では、恐怖を通り越した感情が芽生えていた。


「なんで、死なないんだよ! 壊れろ、壊れろ、壊れろよぉお、頼むからぁあああ!」


 ――それが、引き金となった。


 色違いナグモの中で膨らんだ感情が、

 色違いナグモの限界を超えて、パリィンっと、何かが砕け散る。


「あ……ぁが……」


 フラつきながら、ヨロめきながら、

 色違いナグモは、


「……こわ……れる……いやだ……それは……いやだ……それは……違う……」


 否定し、拒絶しても、

 しかし、結果は変わらない。


 色違いナグモの肉体が、

 ビキビキと音をたてて変形していく。

 そして、5秒が経過したところで、


 ――『元の形状を無視したスタイル』に変貌していた。


 その様は、まるで、究極の邪神。

 これまでの色違いナグモは死んで、

 新しい、色違いナグモが誕生した。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ