表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
究極超神C章 天。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3673/6055

63話 おまえじゃねぇ、すわってろ。


 63話 おまえじゃねぇ、すわってろ。


「ふっ。この光……まるでスポットライトだな。大いなる主役が、世界の中心で背負う後光。そう、つまり、ここからは、俺の時間ってこと。センエース神話が……ここから、ようやく始まる――」


「当然のように適正なしだな。引っ込んでろ、セン」


 かっこつけているセンに対し、ダリィは、無慈悲にそう言い切った。


 現実をつきつけられたセンは、

 一度、天を仰いで、


「ああ、なるほど……なるほどね。はいはい……そのパターンのアレね……」


 と、穏やかな顔で、ボソっとつぶやく事しか出来なかった。

 そして、また、彼は、空気に戻る。


 存在感を消しているセンの向こう側で、田中が、


「……ちっ……」


 その『不快な舌打ち音』に対して、

 センが、くわっと目をひんむいて、


「今、お前、舌打ちしたな?! 舌打ちしたなぁああ! それは、どういう意味の舌打ちだ?! 『カンツがやられそうな現状』の『しんどさ』に対する舌打ちか?! それとも、俺がゴミすぎて呆れた感じの舌打ちか?! 後者だったら許さないかんな! 絶対ゆるさないかんな!」


「なんで適正ないねん、ボケが……おどれも、ちったぁ働けや」


「ずーっと、働いてきたわ、ボケがぁあ! この世の誰よりも、必死になって、長時間、全宇宙一の鬼ブラックな環境に文句ひとつ言わず、黙って、黙々と、健気に、可哀そうに、ずっと、ずっと、ずぅうっと、世界の中心で働いてきましたぁああ! だから、神の王になったんですぅ! つまりは、俺こそが命の頂点! だから! だから、貴様は、オレに殺されるべきなんだぁああ!」


「前提に関しては、もしかしたら、そうかもしれんけど、結論だけ、意味わからん」


 吐き捨てるように、そう言ってから、

 田中は、自分の奥に集中する。


 そして、



「……こいよ、エルメス……このクソったれな現状を変えるために、ワシの剣となれ」



 命令を遵守する輝き。

 田中の魂魄の奥がゆる。

 深い輝きが結集して、

 そして、形になる。


「きゅいぃぃいい!」


 現れたのは、面構えが違う携帯ドラゴン。

 格の違いを感じさせる怒涛の覇気。


 エルメスの輝きを前にして、

 ダリィが、目を見開き、


「な、なんだ、そのオーラ量……契約したばかりの初期ステの携帯ドラゴンが……なんで、そんな……」


 ダリィの困惑をシカトして、田中は、

 自分の携帯ドラゴンをジっと見つめながら、


「トランスフォーム」


 そう宣言すると、

 田中の携帯ドラゴン『エルメス』は、

 田中の全身を包み込む鎧へと変化した。


 『日曜日の朝』を彷彿とさせる、華麗なる変身。

 携帯ドラゴンエルメスを着込んだ田中は、


「……さて、ほな、はじめようか。ここからは……ワシの時間や」


 バッチリと決め台詞を宣言してから、

 ウムルのもとへと、威風堂々に歩を進める。



 ★



 圧倒的な力を持つウムルに、ほとんど抵抗できず、ボッコボコにされていたカンツ。

 カンツの目はまったく死んでいないが、しかし、実力差・数値差のせいで、『カンツのすべて』が根こそぎ削られていく。

 いくらカンツが『無敵にも思える鋼の精神』をもっているといっても、すべてを完璧に削り取られてしまえば、さすがに、どうしようもない。

 ウムルは、『そこ』を最終目標として、無慈悲に、カンツを削り続けている。

 ウムルからすれば、たいして難しい作業ではない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ