表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
究極超神B章 線。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3593/6055

100話 特待生チーム、たいがいのやつが、なんか、ずっと、キレてんな。


 100話 特待生チーム、たいがいのやつが、なんか、ずっと、キレてんな。


「ちょっと待って……あれ? これ、もしかして、負ける感じ? ありえないんだけど。カンツ一人に、女子陣が完敗とか、絶対に許せないんだけど……カンツに負けるだけなら……最悪、仕方ない部分もあるけど、バカ兄貴が混じっているチームに負けるとか……そんなの、死んでもありえないからっ! 妹より優れた兄なんて存在しないんだから!」


 ベンチで咆哮するアンドレ。

 そんな彼女に、隣に座っているカーミライムが、


「カンツに負けるだけなら仕方ない……などと思っているから、このような無様をさらすのではありませんか? わらわのように、『敗北などありえない』と、最初から最後まで永遠に確信していてこそ、はじめて、本物の、絶対的勝利者の人生を歩めるというものですわ」


 極めて不遜な態度でふんぞり返って、そう言い切る。

 口調こそ、穏やかというか、お嬢様然としているが、

 その尊大な態度は、お嬢様ではなく、女王様の風格。


「正当なる銀河の支配者たる、このカーミライム・ヘルファイアがチームの主軸を担っているのですから、このチームが敗北することなど、万に一つもありえませんわ」


「このチームの主軸は、あーしだから。あんたじゃねぇから!」


 歯をむき出しにしてキレるアンドレと、

 その咆哮を、遥かなる高みにいるかのような表情でいなすカーミライム。


「つぅか、眷属が使えないあんたなんか、ただの非力なお嬢だろ!」


「まあ、眷属を使ったスタイルが主軸なのは事実ですが、しかし、あまり得意ではない単体前衛戦闘でも、あなたよりは遥かに優れた成績を出せるのが、このわらわ。本当に『飛びぬけて優れたスペックを誇っている』と、我ながら、惚れ惚れしてしまいますわね」


「あーしが『本気』を出せば、あんたなんか余裕でワンパンだから!」


「本気って……ほほほ……あなたの場合、兄と合体するだけでしょう? 非力で無能な兄と合体するしか能のない雑魚が、まあ、よく吠えますこと」


 そんなことを口にするカーミライム。

 アンドレは、迷うことなく、彼女の胸倉を掴み上げて、


「あーしの家族を……バカにしたな……」


 ブチギレが止まらない。

 特待生は、感情の起伏が激しい者が多い。

 胸倉をつかむのが、彼・彼女らのコミュニケーションのベース。


 怒りを向けられたカーミライムは、いたってフラットな表情のまま、


「あなたがいつも言っていることを、そのままなぞっただけですわ」


「あたしは身内だから、別にいいんだよ。謙遜しているのと同じだから。けど、あんたが口にすれば、それはただの侮蔑であり、まっすぐな挑発だ。買ってやるよ、そのケンカ。かかってこい。殺してやる」


 バチギレの目でそう言うアンドレ。


 その剣呑な雰囲気の中に、

 カンパネルラが入ってきて、

 柔和に微笑みながら、


「さすがに、落ち着いて。いつもそうだけど、あなたとダリィは、粗暴でケンカっ早すぎるわね」


「あんな、なんにでも因縁をつける瞬間湯沸かし器と一緒にするな。あーしは、家族をバカにされたからキレているだけ。つまり、正当で普通!」


「……いや、あの……グレイの悪口を言われる前から、キレていたような……」


「言いがかりつけてくんな! あーしは、基本、温和で柔和なんだよ!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ