表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
超神H章 T・104が死んだぁあああ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

3308/6052

9875話 世界に毒をまいていくショデヒ。

本日の2話目です。


 9875話 世界に毒をまいていくショデヒ。


「つまり、聖龍王国は、全世界の敵になると? すべてを失うぞ?」


「いえいえ、全世界を敵にまわすことを望んでいるわけではありません。今後の立ち回りでヘタを打ったら、そうなってしまう――その可能性を十分理解した上で、聖龍王国は、ルース平野を求めている……と、そうご理解いただきたいのです」


「できれば、穏便に、領土を奪いたいと? 国際社会で、そんな虫のいい話が通じるとでも?」


「何も示さず、ただ利益だけを得る気は毛頭ありません」


 そこで、ショデヒは、

 いったん、意味深な間をおいてから、


「ホアノス議員。……もし、聖龍王国に対して便宜をはかってくださるのであれば、『このランクの魔カード』を、あなた様に対し、優先的に……というよりも、独占的に、おゆずりしたいと考えております」


 そう言いながら、魔カードの束をさしだした。


 その魔カードの束を受け取り、束の一番上にある魔カードのランクを確認したホアノスは、

 一度、目をひんむいて、


(ら、ランク20の魔カード?!)


 全身の血が沸騰するのを感じた。


 すぐさま、すべての魔カードのランクを確認する。

 全部で10枚。

 その10枚すべてがランク20。


(……たった一枚の秘宝というわけではなく……量産できるというのか……ランク20の魔カードを?! し、信じられん! いったい、どういう技術……っ)


 ホアノスはバカではないので、これの価値がすぐさま理解できる。


 だが、立場的にも、状況的にも、ヨダレを垂らしているところを見せるわけにはいかない。

 腹芸は、政治家の十八番。

 ホアノスは、ポーカーフェイスを貫いたまま、

 冷静に、


「なかなか高ランクな魔カードだ。それを、これだけの枚数、用意するとは……いったい、どうやった?」


「新たな王の力の一つでございます。新たなる我が王は、特異な力をもっておりまして、高ランクの魔カードを大量につくりだすことができるのです」


「……その力で、エルメスを失脚させた、とそういうことか?」


「まさしく」


「……ふむ」


 ホアノスは、動揺を精緻に隠しながら、


(……これだけの力……もし、本当に、私が独占できれば……その上で、うまく立ち回ることが出来れば……国家主席の座は確実……いや、それどころか、全大陸を支配することも不可能ではない……)


 頭の中で、未来を想う。

 自分が世界の頂点に立っているシーン。



 ――『モンスターの国に、やばすぎる王が出現して、今後、世界が大変になるかもしれない』と、そんな風に考えることはない。

 彼は、自分の欲望にのみ忠実。

 彼が思い描く『未来』とは、

 『自分が最大限の利益を得ている未来』であって、

 世界や民や歴史なんかは、心底どうだっていい。


 最悪の未来を慮る暇があるなら、

 一つでも多くの『欲望を実現させるための手段』を考える。

 ――それが、ホアノスの生きる道。


 彼は頭の使い方を知らないバカではないのだが、

 しかし、間違いなく、『賢者』ではないのだ。


(……やり方しだいだ……大きな力も、使い方を理解していなければ宝の持ち腐れ。これだけの魔カード……どう使うのが最善?)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ