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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
超神C章 神を超えるという概念の意味。

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50話 数秒の時間稼ぎ。


 50話 数秒の時間稼ぎ。


 センは、とうとうと、オメガバスティオンについての情報を語っていく。


「……もちろん、それじゃあ、話にならないから、このチートを実戦で使えるようにするための努力も積んできた。武の鍛錬と併用して、死ぬほど理論を学習し、命がけの反復練習を積んだことで、『脳がちぎれるほど集中すれば、まあまあの確率で相手の技を無効化できなくもない』――ってレベルまではもっていくことに成功した。ちなみに、この暴露を積んだことで確率がさらに上昇。死に際で、アドレナリンがえぐい現状だと、お前の攻撃はほぼ無効化できる」


 ちなみに嘘である。

 成功したのは、さっきの一回だけ。

 ――センには、この異常に難しい技能を汎用性高く扱えるだけの才能がない。


「なるほど……その大道芸は確かに面白いが、『脳がちぎれるほどの集中』など、そう長いことは持たないだろう。もって数秒、長くても数分が限度。その短い時間、私の攻撃を無効化できたからといって、何がどうなる? 死ぬ時間が数秒遅れるだけだろう? 無駄にあがかず、さっさと死んでおいた方が楽だと思うが?」


「数秒でも時間を稼げるのなら、這いつくばってでも稼ぎつくすさ。その間に、この状況をどうにかする方法を見つけ出す。お前を救い出すまで、俺は止まらない」


「貴様、バカなのか?」


「賢い坊ちゃんに見えるか? 俺はどうしようもなく無能で頭の悪いブサメンのレベル1だよ。おまけに、ドスケベで、女に弱く、親ガチャ運で地獄を見た、マジもんのサイコパスで、普通に友達がいない、あわれで、みじめで、無様で、みっともない……そういう、ほぼ終わっていると言っても過言ではないド変態だ」


 そこで、センは、『覚悟の質』を変えて、


「だが、根性だけは宇宙一だ。この世に、『俺以上の勇気』を叫べるヤツは一人もいねぇ。『アルティメット土壇場マキシマム』な、この『地獄のカマの底』で、俺は、最後まで『それでも』と叫び続ける。そんな俺の『飛びぬけたイカれ具合』に震えやがれ」


「震えるのは、いつだって貴様。私は、常に震えさせる側。その力関係が狂うことはない」


 そこで、アダムは、右手を天に掲げ、


「煉獄光球ランク800」


 バカみたいに高ランクの魔法を使う。

 さすが、存在値1兆は格がちがった。


 煉獄光球は、大量の『光球』を出現させて、マシンガンのような連撃を叩き込む魔法。


「くく……『ちょっとした大道芸が使えるだけの死にかけたアリ』に、いつまでも付き合ってやるほど、私は『根気強い観客』ではない。異次元砲を防いだのは確かに驚かされたが、そのオメガなんとやらは、『一発』を防ぐのが精々の、こすい技だろう? ならば、連撃を叩き込むだけだ。すべてを防げるものなら、防いでみろ。……仮に防げたとしても、私は、この程度の魔法なら、あと、100万回は使えるがな。私の膨大な魔力が尽きるまで、『脳がちぎれるほどの集中』を保てるか?」


「ああ、余裕でな。なんだったら、1億年つきあってやるよ」


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
脳がちぎれるほど集中して、 たった一回しか成功していない技で立ち向かうセン、 その無謀さと、それでもやるしかないという覚悟が、 読んでいて鳥肌が立ちました。
[一言] オメガは天才型だったのがオメガバスティオンからも読み取れる。 心をかつて失った??????がオメガなら名前的にその原因か救ったのかはわからないけど管理書側かオメガの原罪と関わりがありそう。 …
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