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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
超神B章 センエース・ヌルは何者でもない。

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64話 ゾメガ・オルゴレアム。


 64話 ゾメガ・オルゴレアム。


(……これは……すごいな……この10000年間の中で、強大なモンスターは、飽きるほど見てきたが……こいつは……別格だ……)


 出現した『魔』の濃度は異次元レベル。


 『魔力』という点だけで評価すれば、

 この『魔』はセンを大幅に超えていた。


 センは、そんな『魔』に対し、


「俺はセンエース。強大な者よ、あんたの名前を聞いてもいいか?」


 そう問いかけると、

 その『魔』は、ゆらりとセンを見つめて、


「……ゾメガ・オルゴレアム」


 と、地の底から響くような声で、そう言った。


 ――そんな『強大な魔』の登場に対し、

 何も本質理解が出来ていないパラミは、


「ゾメガか! なかなか強大なモンスターだな。貴様であれば、センエースを殺すことも可能であろう! さあ、ゾメガよ! センエースを殺せ!」


 願い玉を使って召喚した『対センエース用の化け物』なのだから、

 当然、自分の味方である、と短絡的な考え方をするパラミ。

 実際のところ、パラミは、ゾメガの召喚権をもっていた。

 召喚獣と召喚主は、特殊なリンクが出来るのだが、

 パラミは、ゾメガに対して、ソレをハッキリと感じていた。


 だから、こんなにも不遜な態度を取れているのである。

 不遜というか、いつもどおりの、召喚獣に対する態度。


 そんなパラミに、スっと、冷たい目を向けた魔は、


「……そこの虫ケラ、今の言葉は、まさか、余に言ったのか?」


 その圧力に、パラミは、少しだけ動揺したようだが、

 王子の矜持をもって、


「知性が足りないのか?! 名前を呼んで命令したであろう! 貴様は、我が願いによって召喚された! だから、私の命令を聞く義務がある! なぁに、簡単なことだ! そこにいるナイト『センエース』を殺せば、それで終わりだ! やり方は自由でいい! そして、センエースの殺害以外は何も命じない! 楽なものだろう!」


 などと、不遜に言い放ったパラミ。

 そんな彼の態度を受けて、ゾメガは、


「く……はは……はははっ……」


 邪悪な笑みを浮かべて、


「全世界最強の大魔王である、このゾメガ・オルゴレアムに、脆弱な人間ごときが命令をくだすとは……笑えるじゃないか。くく……ははは」


「なにをノンキに笑っている、マヌケめ! さっさとセンエースを殺せ!」


「マヌケか……くく……はたして、どっちがマヌケかな?」


「召喚獣と議論をかわすきなどない! ペラペラおしゃべりしていないで、センエースを殺せ! それとも私の言葉が、理解ができないのか! このバカ召喚獣が! 雷罰ランク20!!」


 そう言いながら、パラミは『召喚したモンスターにオシオキをする魔法』を放った。

 全身が一瞬痺れる魔法。

 自身が召喚したモンスターにしか使えない魔法だが、

 今のゾメガは、事実、パラミが召喚したという扱いになっているので、

 その魔法も普通に通った。


「ほう……召喚されたことなどなかったから知らなかったが……なるほど、使役している魔物が受ける罰系の魔法は、こんな感じなのか……衝撃と痛みだけではなく、頭の中に、命令に対して従順になるよう、本能に訴えかける直接的な指令が刻まれる……精神力が一定以下の者であれば、容易にコントロールされてしまうであろう」



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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] ゾメガさん?どしたの。 虚数ゾメガとか?かつての主人公のうちオメガセン的な力を集めてるとか。 オメガには管理者のちからも流れ込んでそうだし。 軍団特化のオメガが出てきたのも謎だし。 ただ強…
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