表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
超神B章 センエース・ヌルは何者でもない。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2846/6038

43話 魔法の扱い方。

本日の2話目です。


 43話 魔法の扱い方。


「絶っっっ対に許さなぁあああああい! 私を殴ったその罪は、万死に値するぅう! 死ねぇええ! 氷獣牙ひょうじゅうがランク12!!」


 氷獣牙は、氷の牙を召喚して、敵を氷漬けにしながら噛み砕くという凶悪な魔法。

 防御に特化したナイトであろうと楽に殺せる、殺意マックスの魔法。

 それは間違いなく事実なのだが、


「お前、マナコントロールが下手すぎる」


 センには一切通じていない。

 氷漬けにすることなんて、もちろんできないし、

 それどころか、かすり傷の一つもあたえていない。


 神代の力を持つセンからすれば、トワネの魔法など、そよ風と変わらない。


「魔法ってのは、こう扱うんだよ。――氷獣牙ランク12」


 センが、その気になれば氷獣牙をランク25で使うことも可能だが、

 トワネに分からせるため、あえて、同ランクの12で氷獣牙の魔法を使った。


 『優れた循環率』でマナが巡っているセンの氷獣牙は、

 先ほどのトワネのソレとはまったく質が違っていた。


 『生まれたての子猫のキバ』と『成熟したサーベルタイガーのキバ』ぐらいの違い。


 センの氷獣牙が、トワネの体をかみ砕こうとした、

 その時、




炎双璧えんそうへきランク18!!」




 トワネの体を守るようにして、

 二つの炎の壁が出現した。


 センの氷獣牙は、炎の壁に吸い込まれるようにして消えていく。


「バッパー殿下!」


 トワネを救いに現れたバッパーの姿を見て、

 トワネは目を輝かせた。


 待っていたヒーローの登場を受けて、

 トワネは、センに、


「覚悟しなさい!! あなたは、バッパー殿下の所有物である『この私の体』に傷をつけた! その報いは、必ず受けさせる! 簡単に死ねると思うな! ジワジワと、なぶり殺しにしてやるからぁああ!」


 その叫びを受けて、バッパーは、


「私のトワネを傷つけるとは……貴様、覚悟はできているんだろうな?」


 怒りをあらわにしてくる彼をシカトして、

 センは、先ほどまで、トワネに足蹴にされていたココに向けて、


「起きれるか?」


 そう声をかけると、

 ココは、


「は……はい……」


 力のない返事をしつつも、

 ココは、必死になって立ち上がろうとする。

 ずっと四足歩行を命じられていたので、

 両足で立つバランス感覚がにぶっており、

 かるくフラっとした。


 センは、そんな彼女の体を支えて、


「お前の心に刻まれた不幸と絶望は、おそらく永遠に消えない。けど、今日から前を向くことはできる。今から、あそこにいる『生きる価値のないバカ二匹』をぶっ飛ばすから、ソレをその目にやきつけて、『明日以降を生きていく糧』の一つにしろ」


 そう命じてから、

 センは、バッパーたちの方に向かって歩く。


 強い怒りの表情を見せているセンに対し、

 バッパーは、


「……貴様、まさか、私にまで手を上げる気か?」


「俺は、別に、『女しか殴らない』ってわけじゃねぇよ。相手が、王だろうと、龍だろうと、気に入らなければ、全力でブッ飛ばす」


「……バカが」


 そこで、バッパーは、全身に力を込めた。

 高純度のオーラと魔力が、バッパーのすべてを輝かせる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 高価な身分のクズの特徴。 やけに冷静で尊大→殴られる→ギャアアア!! 今のところ、あなたみたいな純粋な悪人がいることで世界が終わらずにいるのかと思うと、複雑になりますね、トワネさんや。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ