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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
超神A章 ゼノリカマストダイ。

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83話 イア・イア・ヨグ=ソトース、フタグン!


 83話 イア・イア・ヨグ=ソトース、フタグン!


「そんなことを考えている時間はないんだって! 今日中に行かないと、あいつ、キレるから! というか、そこ! トウシを誘拐する計画を綿密にたてるのをやめろ! あいつに頼むとか冗談じゃねぇ! あと、シューリ、お前、なんで、『やれやれ、仕方ねぇなぁ』みたいな顔してんだ! お前ら、全員、いい加減にしろぉ!」


 『ゼノリカと距離を置くためなら、最悪頭を下げてもいい』

 とおもえるのに、

 『自分の命を守るために頼る』

 という行為に関しては、ガチで絶対にイヤで仕方がない。

 それが、センの本音。


 ゼノの時のように、『頼るしかない』という極限状態に陥らない限り、絶対に頼りたくない相手。

 それが、センにとっての田中トウシなのである。

 ……どんだけ嫌いなんだ……




 ★




 ――その後も、必死に説得することで、

 センは、どうにかこうにか、一人で、時空の門に旅立つことに成功した。


 ちなみに、今は、大空を飛行中。


 ヨグから教えてもらったこと。

 『時空の門』を開くには、

 三つのカギを、天の祭壇にかかげる必要がある。


 天の祭壇は、センが、この世界で最初に踏みしめた『荒野』の上空一万メートルの地点に、不可視化の魔法がかけられた状態で設置されているという。



「ゼノリカの件……分かっていたことではあるが……やっぱり、クソめんどくせぇなぁ……どうにか、あいつらの頭から、俺に関する記憶を消せねぇかなぁ……」



 瞬間移動で、荒野の上空を散策しながら、

 ゼノリカの記憶を消す方法を模索していると、


「……あれか……」


 センの目でも、かすんでしか見えないほどの不可視化。

 その厳重な隠蔽いんぺい工作をくぐり抜け、

 センは、天の祭壇に辿り着いた。


 本来であれば、

 天の祭壇を見つけるために、

 『エイボンの書』を入手する必要があるのだが、

 センは、すでに、ゼノ・セレナーデで入手しているので、

 間接的クリアとみなされた。


 本来、『時空の門』を潜り抜けるためには、

 無数の条件をクリアする必要があるのだが、

 その全てが、ゼノのクリア報酬としてカットされた感じである。



「――もう、すでに、えぐい気配を感じるな……」



 天の祭壇に足を踏み入れた段階で、

 センの背筋が凍っていた。


 これまでのあれこれで、センは、メチャクチャに強くなったが、

 しかし、それでも恐怖を感じるほどの圧力。


「さて……それじゃあ、行こうか……」


 あらためて覚悟をきめなおしてから、

 センは、この領域の、ちょうどド真ん中に設置されている祭壇に、

 三つの鍵をセットして、


「オング、ダクタ、リンカ。ネブトッド、ヂン。フングルイ、ムグルウナフ、ヨグ=ソトース、ンガァ・グア、ナ・フルタグン。

 イア・イア! ヨグ=ソトース、フタグン!!

 イア・イア! ヨグ=ソトース、フタグン!!!  」


 ちょっとだけ心を込めて、

 ヨグに教わった呪文を唱えてみた。


 すると、

 ズゴゴゴゴっと、それっぽいSEが響き渡り、

 天の祭壇のトイメンに、デカイ扉が出現した。


「……これが『時空の門』か……あらい造りだな」


 などと感想を口にしつつ、

 センは、時空の門をくぐった。



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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
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[一言] イア・イア・ヨグ=ソトース、フタグン! 訳ヨグ=ソトースを讃えるときに使われる言葉
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