表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
超神A章 ゼノリカマストダイ。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2720/6036

81話 トウシに頭を下げてでも。


 81話 トウシに頭を下げてでも。


 センを守るためなら、ゼノリカは何でもする。

 醜さも、恥も、外聞も、ぜんぶかなぐり捨てて、

 センのためだけに舞う修羅となる。


 そんな彼らの自爆テロに対し、

 センは、朗らかに、


「あ、大丈夫、大丈夫。あのいやがらせみたいなアリア・ギアスなら、解除する方法を見つけたから」


 センの言葉を受けて、ゼノリカに動揺が走った。


「ふふん。俺をナメるなよ。孤高を愛する俺を、イカれた過保護で縛ることは出来ないと知れ。お前らが、キチ○イのアリア・ギアスを世界に刻んだ段階から、それを解除する方法をずっと模索していた。トウシがやっていたみたいに、システムにもぐりこめばどうにか出来ないかなぁ、と思い、F-クリエイションを起動させてみたんだが、複雑なハックとか必要なく、オフるだけでいけた。いやぁ、助かったよ。複雑な手順を要求されたら、俺の頭じゃ不可能だったからな」


 最終的には、リアルのトウシに頭を下げてでも、

 『この縛り』を解除するつもりでいたのだが、その必要はなかった。

 その事実に対し、センは、けっこうホっとしていた。

 『どんな理由があれ、田中トウシに頭を下げるのは避けたい』、

 というのが、センエースの無垢な本音なのである。


 ちなみに、センエースの記憶を持つゼノリカの面々は、

 センの言っていることが理解できた。

 だから、


「……か、仮に、システムによる死を失ったとしても、あなた様を失えば、我々は自らの意志で自害します」


「あ、それ、却下でーす。というか、正式に禁止でーす。『俺が死んだからという理由で自殺すること』を、王として、親として、『正式に禁止する』と命令しまーす。残念でしたー」


 その命令には強烈な強制権がある。

 センがオフったのは、命のつながりだけ。

 『この上なく尊き魂の系譜』による子側のデメリットの一つ。

 親の命令は絶対。





「勘違いするなよ。お前らが俺を守るんじゃない。俺がお前らを守るんだ。親ってのは、そういうもんだろ」





 センは、まっすぐな目で、ゼノリカに言い放つ。

 ゼノリカは、センの想いを受けて、また、心からの涙を流した。

 それは、感動の涙でもあったのが、

 『くやしさ』で流す涙でもあった。


 ゼノリカは、センを守るためならなんでもする。

 必要とあらば、みっともなく同情を買うことすらいとわない。


「お願いいたします。あなた様に死なれたくないのです。どうか、無茶はしないでください」


 と、全員で、涙ながらに土下座していくという、

 精神攻撃にうってでるゼノリカ。


 なんだかんだ『子に甘いセン』が、

 平常時に、この『情に訴える攻撃』をくらっていたら、

 ポッキリと折れていたかもしれない。

 ゼノリカは、それが分かっているからこそ、この一手を放った。


 しかし、今は、現状が現状なので、


「意地悪とか底意地とかで言っているんじゃない。『オメガを超えた俺』しか、時空の門は通れないんだよ。これは、俺がやるしかない仕事。それだけの話だ。そんで、今後も、俺には、そういう仕事が、きっとまわってくる」


 これまでそうだったように、

 今後もずっと、

 『本当に厄介な問題』は、

 全部、センがどうにかするしかない。


 それが、王の職務。

 英雄としての責務。


「俺の勝利を祈ってろ。俺は負けない。仮に、時空の門の向こうにいる敵が俺を超えていたとしても、そんなもんは関係ねぇ。俺より強い程度のザコに、俺は負けないから」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 「あ、それ、却下でーす。というか、正式に禁止でーす。『俺が死んだからという理由で自殺すること』を、王として、親として、正式に命令しまーす。残念でしたー」 これ今気づきましたけど、命令→禁止…
[一言] トウシえもんに頭を下げるセンエース見たかったなあ笑 でも、一人立ちする気概があって、ちゃんと回避しててえらいとおもいました。もうセン太君は、僕(トウシえもん)がいなくてもやってけるかもしれ…
[一言] 「勘違いするなよ。お前らが俺を守るんじゃない。俺がお前らを守るんだ。親ってのは、そういうもんだろ」 最初の転生で肉体年齢3歳の状態で村の外へと レベル上げに行こうとしてソールさんに止められ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ