表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
超神A章 ゼノリカマストダイ。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2683/6029

46話 それは閃拳ではない。


 46話 それは閃拳ではない。


「もちろん、ボクは、ゾメガさんの指揮下に入っていますよ。今、この瞬間だけの話ではなく、基本的に、ボクもミシャも、ゾメガさんの指揮下で動くことを、師から命じられていますからね。まあ、命じられていなくとも、指揮能力が最も高いのはゾメガさんなので、普通に任せると思いますけれど」


 そこで、ゾメガが追撃を入れるように、


「あと、現状、ここにいるゼノリカの面々、全員が、火力3050%上昇しておるわけだが……3050が上限だと、誰か言ったか?」


「……」


「オルゴレアム・オーバーロードに変身している際、余のHPが5%減少するごとに、被ダメージ減少率と状態異常付与率と火力の上昇率がアップする」


「……」


「この暴露で、状態異常付与率が610%アップ、火力3120%に上昇した。さらに――」


 そこで、ゾメガは、自身の腹に腕を突っ込む。

 ゴフッォッと、吐血しながら、


「貴様を効率的に殺すため、あえて自傷するという覚悟も積んだ……これで……被ダメージカット率89%、状態異常付与率650%、火力5230%にまで上昇。さらに、ここから先、余は前線で暴れさせてもらう。ゼノリカを守るため、マジックキャスターらしからぬ前陣特攻という覚悟を積む。これで火力は5500%。前衛で暴れれば、ダメージも免れない。余がダメージを受けるたびに、ここにいる全員の総合力が底上げされていく」


 すべての覚悟をぶちこんでいく。

 これでもかと、『王』の背中を、

 配下の面々に、魅せつけていく。


 当然のように、士気が上がる。

 オルゴレアム・オーバーロードによる上昇率以上の効果が表れる。



「行くぞ、アルテマウムル・シャドー。ゼノリカを教えてやる」



 そう宣言してから、

 ゾメガは特攻を決め込んだ。


 ゾメガは、魔法が得意なだけで、

 インファイトが苦手というわけではない。


 平熱マンやセンエースと比べたらザコだが、

 それは、比べる相手が悪いだけで、

 ゾメガの『タイマンインファイト戦闘力』は、

 余裕で、前衛職のジャミやカンツを超えている。


 ゼノリカ最高格の『多数戦専門の魔法使い』でありながら、

 タイマンインファイトでも、九華のチート連中をぶっちぎっている天才。


 平熱マンやミシャやセンエースやシューリやアダムがエグすぎて、

 これまで、あまり目立ってはいなかったが、

 ゾメガの潜在能力は、普通にバグっている異次元。


 ゾメガは、

 膨大な魔力を拳にぶちこんで、


「――閃拳――」


 ゾメガの閃拳は、センの閃拳とは、システムが違った。

 ゾメガはオーラを込めた肉弾戦を得意としていない。

 苦手ではないが、特別得意というわけではない。

 だから、オーラではなく、その『イカれた魔力』を大量にぶちこむという形で、

 閃拳を再現した。


 『頭の固いセンエース教の教徒』なら、

 『それは閃拳ではない』

 とダメ出しするだろう。


 ゾメガは思う。

 『センエースと本気で殺し合ったこともないただの狂信者が、偉そうに講釈を垂れるな』と。


 『閃拳で大事なことは、形を整えることではない』

 『絶望をくじく事。それだけが閃拳の意味である』


 それが、ゾメガの哲学。

 そして、その哲学は、

 正しく、実行される。



「ぐぅううっ!」



 顔面に閃拳を叩き込まれたウムルは、

 鼻血をまき散らしながらのけぞる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ