表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神K章 混沌。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2634/6029

81話 狂信(共振)。


 81話 狂信(共振)。



           |

           :

         〈# #〉

        [\(#)/]

    [\ ( \ * / ) /]

「――(――【【ヒーロー見参】】――)――」

    [/ ( / * \ ) \]

        [/(#)\]

         〈# #〉

           :

           |



 セリフにオプションを背負わせて、

 無限の覚悟を世界に刻み込む。


 結局のところ、それはただの言葉。

 けれど、信念がなければ口に出来ない狂気。


 深淵に刻まれた信念が、

 世界の中心で統合されていく。


 センエースが磨き上げてきた全部が、

 一つの器に整えられていく。


 プラチナムと、

 GOOと、

 アウターゴッドと、

 携帯ドラゴン『バギー』と、

 そして、図虚空。


 すべてが一度ゴチャ混ぜになって、

 そして、調和されていく。

 互いが互いを支え合う『一つ』に昇華されていく。


 ――気づいた時、

 センは、虹色に輝く鎧をまとっていた。






「――真・究極超神化7。プライマルトランスフォーム『廃する太陰』レベルアウターゴッド/ルナティックレゾナンス。……これが、今の俺に出来る全部」






 すべてが神々しい姿。

 世界を包み込むような両翼。

 研ぎ澄まされた白銀をベースに、

 艶やかな翡翠ひすいと、

 豪然たる深紅と、

 繊細なる金紫が、

 美しく聖地されている。


 その様を見て、

 オメガは、


「完全なる共振と共鳴……『オメガ無矛盾のカオス』を超えたのか……」


 ボソっと、そうつぶやき、


「……超えられないと……思っていた……さすがに……そこだけは……」


 ギュっと奥歯をかみしめた。

 言葉の出し方を、一度、見失ってから、

 オメガは、


「……すぅ……はぁ……」


 少し長めの深呼吸をはさんで、


「…………認めたくはない……けれど……ほんとうはイヤだけれど……ソレを見せつけられてしまえば……まあ、認めるしかないわなぁ……」


 泣き顔のような、笑っているかのような、

 晴れやかなような、複雑なような、

 絶対的に、一言では言い表せられない顔を、

 世界に見せつけてから、

 オメガは、静かに武を構えて、



「……たくしたぞ。――『虚空』と『混沌』の処理はお前に任せた」



 最後に、そう言うと、

 心を込めて拳を握りしめた。


 オメガの全部で、

 センに対峙する。

 命を沸騰させて、

 全部を投入する。


 空間が、ねじれて、ゆがんで、

 剣の翼が、たがいの視界をおおいつくす。


 対処しきれるワケがない刃の嵐。

 無限を想起させる風が吹く。

 気づいた時には、

 剣の翼が幾重いくえにも織りなして、

 まるで、出来のいいプラネタリウムみたいに、

 清廉せいれんな火花が、あちこちに散って、

 むき出しの光たちが、

 神様の協奏曲を紡いでいた。



「――神速閃拳――」



 永遠のスキをついた一撃。

 無限が頭をかすめる剛健さ。


 バチバチと危ない音だけが世界を支配する。


 両者とも、ところせましと次元を駆け抜けて、

 『歪みの強い命の器』で殴り合う。


 拳が次元に弾けて混ざる。

 研ぎ澄まされた清廉な命がグルグルと渦巻いて、

 あっちこっちで、不調法な火花が咲き誇る。


 流麗な花火で、空間の隙間を満たす。

 荒々しいエネルギーが跋扈ばっこして、

 ヤクザな魔力が、ワガママにまかりとおる。


 くさび形の激流で、

 偏差値100の趨勢すうせいを探ってく。


 まるで、独占欲の修練。

 端厳たんげんな哀願が熔けていく。


 薄志を恥じながら、

 命の螺旋と相成って、

 溺愛された折り合いの流儀が、

 濡れ紙をはがすように、

 したたかな膏血こうけつを絞り取る。


 流線型の輝く翼たちが、威儀を正して、

 『スポットライトを浴びた空』を正確にいでいく。




 ほんの一瞬だけ、

 けれど、確かに、


 ――『すべてが整った瞬間』に届いた気がした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 神K章81話 「……たくしたぞ。――『虚空』と『混沌』の処理はお前に任せた」 無属性に対抗できる可能性があるのは、 英雄属性と混沌属性のみ。 虚空は、虚無繋がりで無属性と捉えると、 なかな…
[一言] レゾナンスの狂信と共鳴、素直な意味としては センエースヒロインズに託されたもの、想いとの 共振や共鳴って事なんでしょうけど、 「世界線の収束」的な意味での狂信・共鳴も 今に含まれているんじゃ…
[一言] 混沌から共振へ。今までのループを完全に抜けたみたいですね。 そして託されたのはヨグとソルの処理。多分同一存在でソルの方が上位。 プライマルトランスフォームは原初のトランスフォームだから一番最…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ