表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神J章 天才。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2475/5958

36話 素ロイガーなど眼中になし。


 36話 素ロイガーなど眼中になし。


「――イヤなもんをイヤやっていうてるだけじゃ、くそったれ! あいつらを殺されるんはイヤなんじゃ、カス、ごらぁ! おどれごときチ〇カスの成りそこないは、宇宙一の美少女であるあたしのお願いを、黙って聞いとけばええんじゃ、あほんだらぁ! どうじゃい! 実にワガママお嬢様らしいやろう! 悪役令嬢感がエゲつないやろがい! これで、満足か! ブタ野郎!」


「非常に不愉快」


 ロイガーはそう言うと、

 トコから視線をそらしつつ、


「今から、貴様以外を全員殺す。徹底的に痛めつけて、ふみにじる。そのあとで、貴様を殺す」


 そう宣言すると、

 ――一般人『南雲ナオ』を指さし、



「まずは、あそこにいる『カス』から殺す」



 その悪逆非道な殺戮宣言に対し、

 トコは顔を真っ青にした。


 どうにかして止めようと頭を回すが、

 しかし、トコの実力ではどうしようもない。


 深い絶望に包まれた、

 そのタイミングで、




(……結局……解決策は、なんも見つからんかったぁ……あぁ……どうしよう……マジで、どうしよう……)




 突然登場したのは、

 見覚えのない男子高校生。

 なぜか、頭を抱えていて、心底苦しそうな表情をしている。


 そんな彼の姿を見つけたトコは、


「え……誰……」


 と、疑問符を口にした。


 ちなみに、トウシは、今日、学校にいっていない。

 つまり、主体性遠足の話し合いに参加していないので、

 『同級生に興味がないK5』は、

 トウシの顔など、当然覚えていないのである。


 そんな彼女の、当たり前の疑問を受けて、

 トウシは、


「名前は田中トウシ、お前らのクラスメイト……いや、まあ、ワシが誰かとか、そんなん、どうでもええ……」


 しんどそうな顔で、そう吐き捨てる彼に、

 トコは、


「……あんた、なんで、こんなとこにおんねん! アホかぁ!」


 と、純粋なイライラを叫んだ。


 そのイライラに対し、トウシは、心の中で、


(さすがに、おどれよりはアホちゃうけど……実際、思ったよりも賢くなかったなぁ……ワシなら、この不可能を可能にできると思っとったんやけど……結局、ブレイクスルーにはいたらんかった……情けないわぁ)


 タメ息まじりに、そうつぶやきながら、

 携帯ドラゴン『エルメス』を召喚する。


 その様を見て、

 彼女たちは、初回と同様の驚き顔を見せた。

 今回に限って言えば、茶柱も、同じように驚愕を表情に出している。


 そんな彼女たちの驚愕をシカトして、


(……一応、最低限の準備はしてきたけど……この程度の準備が通用するかなぁ……不安しかないなぁ……)


 心の中で、ぶつぶつ、そう言いながら、

 トウシは、

 サクっと、素ロイガーに向かって、


「異次元砲」


 強力な照射をあびせかけた。

 素ロイガーなど、今のトウシの敵ではない。

 一瞬でノックアウト完了。


 その光景を見ていたK5の面々は、

 全員、唖然としていた。


 誰もが驚愕している中で独り、

 張本人のトウシだけは、冷めたツラをしていた。


(素ロイガーを殺せるかどうかはどうでもええ。重要なんは、覚醒ロイガーの方……さて……ワシの『あがき』は、どこまで通用するか……)



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 前からの疑問だったのですが、素ロイガーを殺さずに拘束しても覚醒になってしまうんですかね?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ