表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神J章 天才。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2464/5942

25話 全部、自力で構築する天才。


 25話 全部、自力で構築する天才。


 命乞いをしても無駄だということぐらいは分かる。

 トウシはバカではない。


 だからこそ、その『誰よりも豪速で回転する頭脳』を、

 これまでの、どんな時よりも、全力でまわして、

 この状況を打破する突破口を見つけようと模索。


(考えろ……もっと深く……もしかしたら、もう詰んどるんかもしれんけど……仮にそうやったとしても、せめて、死ぬまでは、思考を止めるな……恐怖はいらん……あとで、どんだけビビリ散らしてもええから、今だけは、この恐怖と真っ向から向き合え……)


 沸騰する頭脳。

 狂気の回転速度。


(何か…なにかぁ……っ)


 誰よりはやく、


(届け……見つけろ……答えを……なにかぁあああ!!)


 誰よりも高く。


 その結果、

 トウシの頭脳は、


(……あったっ……)


 ――届く。


(ありえない量と速度の演算が必須。だが、ワシなら出来る! これは、ワシにしか出来ん不可能や!!)


 それからは、高度な演算のオンパレード。

 とにかく、豪速で組み立てていく。

 どうすれば、

 今の理論を形に出来るか。


 それだけで頭の中がいっぱいの修羅となる。



 ――そんなトウシに、

 ロイガーは、


「もう、無駄話は終わりか? では、そろそろ死のうか」


 そう言いながら、右手を、トウシに向けた。

 その右手には、ギュンギュンと魔力が集まっていく。


 ソレが放たれてしまったら、

 トウシは確実に死ぬ。

 それがハッキリと理解できたトウシは、

 だからこそ、


「30秒、くれ!」


「ああ?」


「贅沢は言わん! 5分とは言わん! 3分とも、1分とも言わん! たったの30秒だけ、ワシに、あがく時間をくれ! ほんの30秒や! 頼む! そのぐらいの慈悲はみせてくれ!」


「貴様の頼みを聞いてやる筋合いなど一ナノたりともないのだが……」


 そう言いつつも、ロイガーは、


「……彼我の差を考えれば、30秒の猶予を与えたところで、何ができるとも思えんし……仮に、この危機的状況を、たった30秒でどうにか出来るのであれば、それはそれで見て見たいとも思う……」


 ぶつぶつと、そう言ってから、


「……戯れに、30秒だけ待ってやる」


 そう言いながら、

 右手に、さらなる魔力を投入していく。

 より強く、より深く。


 ロイガーの慈悲を受けたトウシは、

 すぐさま、F‐クリエイションを起動して、

 神字の打ち込みにかかる。


(ニューラルネットワーク補助システムをフル稼働して、『ワシの頭の中にあるすべての記憶』をデータ化っ!)


 どうすれば、それが実現できるか、

 そのイメージだけなら十分に出来上がっている。


 頭の中で、イカれた量の数式が飛び交う。

 人の限界を置き去りにした英知が暴走する。


(特異点を二つ生成し、電荷を加えてスピン――すべての速度を限界化――ティプラー重力正弦波内のイベントホライゾンにアプローチ――双子特異点リング通過のシミュレーションを実行――局所場の適合――検算しとる暇はない――ぶっつけでいく――相対性理論への反逆――F-クリエイションをフルで使っても、ワシそのものを通過させられるだけの穴をあけるのは、さすがに厳しい――となれば答えは一つ――ワシの記憶だけを……過去へと飛ばす!!)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] この作品でよくある極限状態ってスペック高かったら乗りきれるってもんでもないですよね…ギャンブルものであるみたく、下手なスペック・計算は休むに似たり、で。平常な机の上でそろばんはじいて「これく…
2021/11/21 10:12 トウシ君ファンクラブ会員
[気になる点] (ありえない量と速度の演算が必須。だが、ワシなら出来る! これは、ワシには出来ん不可能や!!) 出来るって言った直後に出来んって言ってます。 ワシには、ではなくワシにしか、では?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ