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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神I章 聖なる死神はキモすぎる。

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5話 深みのあるクレイジーの交錯。


 5話 深みのあるクレイジーの交錯。


「瞬間移動は、どこでマスターしたんでちゅか? やっぱり、ヤードラ〇ト星人に教えてもらったんでちゅか?」


「……瞬間移動なんて使えませんよ。単なる、あなたの見間違いです」


 正式に、否定の言葉を並べた上で、

 センは、


「つぅか、赤ちゃん扱いやめてくれません? 死ぬほど腹立つんで」


 ガチの拒絶を口にする。


 赤ちゃん言葉は、赤ちゃんが使う言葉ではない。

 赤ちゃんに対して使う言葉。


「あんたの方が学年上なのは分かるけど、だからって、多感な時期の男子高校生を赤子扱いとか、正気の沙汰じゃない。俺はプライドが異常に高いから、そういう、ナメた扱いを受けると、ゴリゴリにキレ散らかしてしまうんすよ。俺のナックルパンチが火を噴く前に、ぜひ、態度をあらためてもらいたい」


「瞬間移動のほかには、何が使えるんでちゅか? 『かめ〇め波』は撃てまちゅか?」


「……すごいな、あんた。そこまでかたくなに、人の話を聞かないスタイルを貫くとは……その玄人感あふれるクレイジーっぷり、心底おそれいる」


「あ、オイちゃんとしたことが、自己紹介がまだでちたね。オイちゃんは、この世界の女神、酒神終理でちゅ」


 恥も外聞もなく全力で女神を名乗るという、

 追加のクレイジーをいただいたセンは、

 『やれやれ』という、しんどさ全開の顔をしつつも、

 しかし、ここで、彼女のイカれ方に屈するのは、

 持前の奇妙なプライドが許さなかったため、


「……センエースです。こんにちは」


 真正面からブチ当たっていくインファイトで応戦。

 はたから見ている分には、どちらも、たいがいクレイジーである。


「せんえーす……え、どういう字でちゅか?」


「閃くに壱番と書いて、当て字でセンエースです」


「うわぁ、キラキラ厨二でちゅか、ドン引きぃ」


「俺は、女神を自称するあんたにドン引いてますけどね」


「女神が女神を名乗って、何が悪いというんでちゅか? この美貌! この英知! 完全に女神! 女神の中の女神! そうでちょう?」


「……そうですね……」


 ダルくなったセンは、彼女から、

 物理的にも精神的にも距離をとるべく、

 適当に相槌を打って、


「じゃあ、俺はこれで」


 そう言いながら逃げようとする。

 が、しかし、


「おっと、まだ、瞬間移動を教えてくれるという約束が果たされていまちぇんよ、ゴハンくん」


「……そんな約束は誰もしてねぇ。あと、ゴハンくんがビーデルさんに教えたのは舞空術であって、瞬間移動じゃねぇ。――最後に、一応、正式に言っておくが、俺は瞬間移動も舞空術も使えねぇ。俺は、どこにでもいる普通の男子高校生でしかないからな」


「どこにでもいる普通の男子高校生は、そんな、神様みたいな目はしていないと思うんでちゅけどねぇ」


「神様みたいな目? なに、それ? 俺は、基本的に、眠そうな目しかしていないが」


「隠しても無駄でちゅよ。オイちゃんの目はごまかせまちぇん。あんたは、この世界の神でちゅね?」


「女神を自称するなら『相方の神様』を見間違えないでもらえます? 俺は、ご覧の通りの、単なる一般人ですよ」


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] センが敬語を喋っておる........警察の歯車としての 人生を歩んでいたゴートならともかく、 孤高を貫き続け、我を通し続けたあのセンが........ この世界で特別な力(ジョブシス…
[一言] 鬼メイクってなんだろうって検索してみたら、顔を真っ赤に塗りたくってるのとか出てきたし…祭事のネイティブインディアン風に原初の真っ赤なギャルがニタついてインディアン四股を踏みながら初対面の男子…
2021/10/15 11:34 トウシ君ファンクラブ会員
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