表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神H章 ここからが本当の地獄だ。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2322/5925

39話 限りなく終焉に近い禁忌。


 39話 限りなく終焉に近い禁忌。


「さて、そろそろ、このデモンストレーションも終わりにしようか」


 ニタニタと笑いながら、


「どうだい、センエース。少しは楽しめたかな?」


「このズタボロの姿を見ろ……わずかでも、楽しさを感じるか?」


 そんなセンの悲痛なメッセージを、


「それはそうと」


 ニャルは、軽やかに受け流して、


「闘いが始まる前に、ボクは、君に『クルルーに勝てなければ世界が終わる』と言ったな。あれは嘘だ」


「……」


「そう簡単には終わってくれないんだよ、世界も人生も」


「……みたいだな」


 ため息交じりにそう言ってから、


「よぉく分かった。俺はあがき続ける。必死になって、アイテムを探し続ける。GOOを殺し続ける。そして、いつか……てめぇらを殺す」


「それでいいんだ、センエース」


 ニコっと微笑みながらそう言うニャル。

 そこで、ニャルは、ふところから、銀の鍵を取り出して、


「ただし、それは『次のループ以降』でやってくれるかな。この世界線は、『クルルー』に『クトゥルフ・オメガバスティオンの記憶』をインストールするために、『アリア・ギアス(永劫回帰の禁忌)』をささげてしまったから、もう崩壊寸前なんだよね。というわけで、君には、すぐに、過去へと飛んでもらうよ」


「……言いたいことは腐るほどあるが……とりあえず、今、一個だけ聞いていいか?」


「手短にね」


「……『アリア・ギアス』って……なんだよ……もう、何十年も、神話生物に関わる『奇妙な冒険』を続けてきたが、その概念だけは、いまだに、いまいちよく分からねぇんだが……」


「巨視的な福音であり、不退転の呪縛でもある。そういうものだよ」


「ああ、なるほど……って納得すると思うか? そんな『辞書でテキトーに引いた言葉をくっつけたような戯言』を聞いて、何かしらが理解できると本気で思うのか、お前は」


「君が、アリア・ギアスを理解できるかどうかを気にするほど、ボクはヒマじゃない」


「……いや、お前は、だいぶヒマなヤツだと思う……」


 そんなセンの発言を受けて、

 ニャルは、くつくつと笑いながら、

 右手に持っている銀の鍵を、

 センの額に押し付けて、


「センエース。……君はまだ、頑張れる」


 勝手な願望を押し付けて、

 センを過去へと送るニャル。


 宣言の直後、銀の鍵が、力強く、眩く、輝く。

 その光が収束した時、センの姿は、この世界から消えていた。

 完全なる消失。

 それを見届けてから、ニャルは、



「さてと……それじゃあ、この世界線を締めようか」



 気づけば、世界の裏側は、

 グツグツと、煮立って、今にも爆発しそうになっていた。

 終わりかけの世界を、切なそうな顔で見つめるニャル。


 そんなニャルの背後に、

 時空の亀裂が入った。


「……」


 黙って、その亀裂を見つめているニャル。

 数秒後、亀裂の奥から、『虹色の美女』が現れた。

 出現と同時、まっすぐに、ニャルを見つめ返す虹色の美女。


 その虹色の美女に、ニャルは、




「やあ、ヨグちゃま。ちーっす」




 快活な挨拶を贈る。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 新E章8話 「もういいから……お前も、コスモゾーンへ還れ」 先程の感想返信 過去はなかったことにはなりませんが、 しかし、すべての世界線の生命が、 「今も苦しみ続けているか」、 というと、…
[一言] 「さてと……それじゃあ、この世界線を締めようか」 ニャルのこのセリフ、ちと引っかかりますね。 今までの体験があるのなら、「この世界も」に なると思うんですよね。ニャルのタイムリープが 記憶…
[一言] ヨグ様が、女性?虚空の王は確か、喋り方的にも 体格的にも、男神っぽかったですが......... そもそも、ソルやナイアやP0の思惑からして、 ゴートを器として、ナイア・ゲン・フォースという…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ