表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神G章 ハッピーライフ、ハッピーエンド、センホーム。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2282/5925

94話 制服姿のオールドレディ。


 94話 制服姿のオールドレディ。


「陛下。あなた様の病的な慈愛と高潔さは重々承知しておりますが、しかし、このようなカス相手に、慈悲をみせる必要はないかと存じます。世界のために、地獄の底で、その魂魄の全てを尽くしてくださったお方を、わずかでも不快にさせた者など、許す必要はありません」


「盗撮されるどころの騒ぎじゃない『宇宙的恐怖規模の爆発的不快さ』を、お前らは、俺に、日夜、秒で、プレゼントしてくれているワケだけれど、その辺についてはどう思う?」


「まったく、陛下は、あまりにもお優しすぎます」


 やれやれと言った感じで首をふるゾーヤに、

 センは、不快感MAXの声音で、


「その、都合の悪いところだけ耳が遠くなるの、やめようぜ。もっと、真正面から、俺の意見と向き合えよ」


 そうつぶやくが、

 しかし、ゾーヤの『都合のいい耳』には、

 センの非難など聞こえていないようで、

 パパラッチに対し、


「貴様らにも横のつながりはあるだろう。なかったら、無理やりにでも繋がって拡散しろ。警告するのは一度だけだ。今後、貴様らの業界の人間が、一度でも、陛下を不快にさせたら、その時は、全員を処刑する。全員だ。もちろん、貴様も。連帯責任で、一族郎党皆殺しにする。わかったか? わかったらいけ。そしてその事実を伝えろ。行け」


 雑に蹴り飛ばされたパパラッチは、

 情けない悲鳴を上げながら、

 その場から必死になって逃げだしていく。


 その光景を周りで見ていたマスコミ関係者は、

 動物的本能で『下手を打てば、自分達も危うい』と即座に理解した。


 いつもであれば、『メディアに対して牙をむいた者』には、

 『報道の暴力』という『国民扇動力』を使って、

 一方的にボコボコにしていく、

 というのが、圧倒的強者であるマスコミのスタイルだが、

 しかし、『センエース』が相手の場合に限り、

 これまでのような『無敵の横暴』は貫けない。


 抵抗できない者に対しては強いが、

 カウンターの有効打を持つ者に対しては及び腰になる。


 極めて『人間』的な対応で尻込みしているマスコミを尻目に、

 ゾーヤは、


「いやぁ、しかし、まさか、この私が、学校に通う日がくるとは思っておりませんでした」


 そう言いながら、自身の制服姿を見せびらかすように、

 センの前でターンをするゾーヤ。


「陛下、私の制服姿、いかがでしょう?」


「なんていうのが正解か、本当に分からないから、黙秘権を使わせてもらいたいんだけど」


「ちなみに、人生初の制服です。私は、学校に通っていた時期がないので。これまではずっと、銃弾と恫喝をBGMに、返り血のついた『作業服(含み)』を着て『清掃業(意味深)』に勤しむだけのつまらない毎日を過ごしておりました」


「だいぶハードな人生を送ってきた様子だな」


「激しいというよりは、からっぽな人生でした。極めて無為で非生産的な時間を過ごしてきて、色々と、己の運命に対して辟易しておりましたが……今は、こうして、陛下の隣に立ち、制服を着て同じ学校に通えております。人生とはわからないものですね」


「人生が奇想天外って点に関してだけは同意するよ」


 そう言ってから、

 センは、数秒の間をとる。

 二秒ほどの覚悟を決める時間を経てから、

 ボソっと、小さな声で、


「……似合っているよ、多分な」


 と、ゾーヤの制服姿に対しての感想をこぼした。


 センの言葉を受けて、

 ゾーヤは、爆発しそうになるほど顔を赤くする。

 これまでの人生で、他者に心を動かされたことなど、ほとんどない彼女だが、センと出会ってからは、ずっと、魂が震えっぱなし。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[良い点] センの女たらし!ばか!英雄!童貞!変態!
2021/08/23 23:58 シューリ殿下を語りたい
[気になる点] ゾーヤほどの上位者が、マスコミという末端に 直接命令を出すことはあるんですかね? 300人委員会の下部組織に命令を出して、 実行してもらう、みたいな感じじゃないんですか? それに、ゾー…
[気になる点] ゼノリカ世界の広報は、第一アルファと 同じ感じで動いているんですか?それとも、 ゼノリカ天下の沙良想衆の、さらに下部組織が 広報を担っている感じですかね? [一言] ゾーヤとゼノリカ天…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ