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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神G章 ハッピーライフ、ハッピーエンド、センホーム。

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55話 マスターボールも裸足で逃げ出す。


 55話 マスターボールも裸足で逃げ出す。


(もはや、遊んでいる余裕はなし。即座に一刀両断しなければ――)


 焦り始めたマイノグーラの顔面に、


「閃拳っっ!!」


 センは、渾身の拳を叩き込む。


 とんでもない速度とパワーの具現。

 そんな超エネルギーを、

 マイノグーラは、ギリギリのところで回避して、


「しっっ!!」


 オーラを込めた拳でカウンターを叩き込んできた。

 思考が介在しない、単なる反射。


 マイノグーラの心境としては、

 『猛獣がとびかかってきたので、反射で銃の引き金を引いたハンター』。

 というのが最も近い。


 そんな反射のカウンターを予想していたかのように、

 センは、マイノグーラの拳をかいくぐり、


「何度でもいくぞ、ごらぁあああ! 俺の狂気を刻んでやる! 神速閃拳っっ!!」


 5発ほど、連続で、

 センエースの拳を叩き込む。


 とんでもない速度の猛攻。

 さすがによけきれず、二発ほど命中。


 その攻撃力に対し、マイノグーラは、


(はやいっ……しかし、軽いっ! この程度ならば、ゴリ押しでもいける……っ! 大きなダメージを受ける前に、殺しきる!! これ以上、覚醒しないうちに! まだ、どうにかなるうちに!!)


 神速閃拳は、速度を重視しすぎているため、

 火力の面では、正直、少し微妙。


 生命力が膨大なアウターゴッドを相手に、

 数発あてた程度では話にならない。


 ――そんなことは、センも知っている。


 だから、


「はい、それは、マジの悪手だ、ありんこぉおおおおお!!」


 ゴリ押しでセンを削りにきたマイノグーラに対し、

 センは、心を込めて、中心をあわせる。


 神速閃拳をエサにして、

 マイノグーラの焦りを釣ったセンは、

 そのままの完全なる流れの中で、


「今の俺の全部だぁ! 受け取れぇ!」


 踏み込み足が次元を刻む。

 腰の回転が世界を搦めとる。


 すべてが一致する。

 センの拳に、

 すべてが重なる。






「――龍閃崩拳っっっっ!!!!!」






 生命力をぶっこんだ拳。

 今の自分に可能な『最強』を惜しげもなく体現。


 膨れ上がったエネルギーが、

 マイノグーラの腹部に一点集中。


 その結果、



「ぶっはぁああああああっっ!!」



 アウターゴッドであるマイノグーラに白目をむかせることに成功。

 盛大に吐血するマイノグーラ。

 外なる神に、あるまじき姿をさらす。


「う……ぐぇ……」


 膝から崩れ落ちるマイノグーラに、


「図虚空、ぜんぶ奪い取れぇええ!」


 その命令を受けると、

 図虚空は、それまでの捕食スタイルとは全く別の、

 『巨大な龍』のような形状に変化し、



「見事だ、センエース。貴様の可能性、しかと見届けた。これまで私は、貴様を、9:1で見下していたが、これからは、8:2で見下そう」



 などと、ナメたことをぬかす図虚空ヨグシャドーに、

 センは、


「どっちみち見下すのに変わりはないんかい……とか言っている余裕はねぇ。さっさとマイノグーラを食い尽くしてくれ。俺も、もう、だいぶ限界だ」



「――いいだろう。マスターボールも裸足で逃げ出す捕獲力をご覧あれ」


「いや、マスボはノーダメでも捕まえられるから、お前より上だ」



 などと、どうでもいい対話の後に、

 センの願いを受け止めた図虚空は、

 そのままガブリとマイノグーラにくらいつく。


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
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