表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神G章 ハッピーライフ、ハッピーエンド、センホーム。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2225/5927

38話 うるさいのは嫌い。


 38話 うるさいのは嫌い。


 シッポをしなやかに硬質化させて、

 変則的な軌道のフリッカーをぶちこんでくるカイザーウイングケルベロス。


 その一手は、

 カイザーウイングケルベロスの視点だとジャブ程度の様子見。


 ――が、実質的な数値だけでみると、

 高位のGOOですら一瞬でチリになってしまうレベルのふざけた一撃。 


 『次元違いの凶悪な一手』をジャブで放ってくるという異常事態。

 それが現状。

 一般人ならば、消し炭確定。


 ――そんな、カイザーウイングケルベロスの一手に対し、

 センは、


「俺を相手に、てめぇごときが、ジャブをかましている余裕があるとでも?」


 そうつぶやきながら、

 紙一重でシッポをかわしつつ、

 その流れのまま、シッポの腹を両手でつかみ、

 腰の回転だけで、クンッと、引っ張りこんで、


「うおっ!」


 カイザーウイングケルベロスの体勢を崩させると、

 センは、そのスキに対して、一点集中。



「――『一閃』――」



 魔力とオーラをぶちこんだ図虚空を、

 カイザーウイングケルベロスの喉元に刻み込む。


 わずかなよどみすらない、流れるようなムーブ。

 まるで『タスさんのRTA』のような、

 『すべての無駄』を『限界を超えて削ぎ落した』ようなカウンター。


 そんな神業を受けたカイザーウイングケルベロスは、

 当然、


「がっはぁあああああああっっ!!」


 盛大に吐血して、

 そして、

 そのまま、



「ぐぅ……っ――」



 横たわって動かなくなる。


 ヒーローが、化け物を瞬殺してみせた(実際には気絶させただけだが)。

 その事実を目の当たりにして、かつ、理解した周囲の中学生は、


「「「おぉおおおおおおおお!!」」」


 と、言葉にならない歓喜の雄叫びを上げた。

 女子たちの黄色い悲鳴と、

 男子たちのあこがれの視線。


 ありとあらゆる中学生の羨望と感謝と興奮。

 熱気の中心となったセンは、

 心の中で、


(ハシャいでんじゃねぇよ、バカガキどもが……上空にいる『あの女』は、『そこで気絶しているバカ犬』とは次元が違うんだ……)


 大歓声の中、しかし、冷静に、

 マイノグーラの覇気に震えているセン。


 数秒ほど、天からセンを見下ろしていたマイノグーラは、

 おもむろに、ゆっくりと降下してきてから、



「――うるさい」



 そう言いながら、指をパチンと鳴らした。

 すると、それまで、喉をからして叫んでいた中学生たちが、

 死んだのかと思うほど、ビタっと完璧に黙り込んだ。

 

 一瞬で静かになった現場。

 キーンという、無音特有の波長に支配される。


 その光景を尻目に、センは、


「あいつらがうるさかったのは事実だから、口をふさぐのはいい。というか、むしろ、推奨させてもらいたいくらい……けど、あいつらの鼻を口と同時にふさぐのだけはやめてくれよ。あんたらアウターゴッドは高貴すぎて知らないだろうが、俺ら下等生物は、呼吸ができないと死ぬんだ。それだけ脆いということを理解した上で行動してくれると、大変ありがたい」


 そんなセンの言葉に対し、


「貴様ら下等種が絶望的に脆いということくらいは知っている。貴様らはただのゴミ。存在価値のない虫ケラにすぎない」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ