表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神G章 ハッピーライフ、ハッピーエンド、センホーム。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2224/5927

37話 センエースとタイマンを張る勇気。


 37話 センエースとタイマンを張る勇気。


(……『お情けの譲歩』が欲しいのはこっち側だってのに……なんで、俺の方が、こんなに『どでかいハンデキャップ』を背負わないといけないんだ……)


 心の底から、運命に対して辟易していると、

 そこで、カイザーウイングケルベロスが、

 『魔力壁に向かって異次元砲を放ったセン』に対し、



「無駄だ、バカが。どうやら、貴様は、人間にしては、そこそこマシな魔力を持っているようだが、その程度で、主の壁を破壊することなど出来るわけがない」



 鼻で笑われたセンは、

 ダルそうな顔で、


「……どうやら、そのようだな。この『まったく歯がたたない感じ』だと……おそらく、斬撃や打撃でも無駄だろう……異次元砲よりは、物理系の方が得意で、一点集中の火力では倍ぐらいの威力を出せる自信があるんだが……その程度じゃ、話にならねぇだろうなぁ……」


 などと言いつつ、天を仰いで、タメ息をつく。


「ヤッバいな、この状況……完全に詰んでいるってのに、逃げることもできねぇ……勘弁してくれよ、マジで、ほんと、クソが……はぁああああ」


 しんどそうな顔をしているセンに、

 彼の『最も近くにいた女子中学生』が、

 不安そうな顔で、


「あ、あの……あそこの飛んでる犬……た、退治……できないの?」


 と、すがるように、そんな声をかけてきた。

 その『質問の答え』を欲しがっているのは、

 彼女だけではなく、ここにいる全員。


 ゆえに、センの一身には、

 数百人分の視線が突き刺さった。


 ただの視線ではなく、

 悲痛の想いが込められた視線。


 ゆえに重い。

 ゆえに痛い。


(そんな目で見るんじゃねぇよ……くそが……)


 心の中で、吐き捨ててから、

 呼吸を整えて、


「普通のやつにはできねぇだろうな……けど、俺は普通じゃねぇ。何がなんでも殺してやるさ」


 そう言いつつ、

 心の中で、


(そうじゃないと、すべてが終わってしまうから……それだけは、イヤだから……)


 でかい覚悟をガツンと決めて、

 センは、キっと、

 カイザーウイングケルベロスをにらみつける。


「おい、そこの犬。お前に、俺とタイマンを張る覚悟があるか? いや、ないだろうな。お前は臆病者だ。無力な中学生をいたぶることしかできないサイコパスの変態でしかない。お前に、俺とタイマンをはる勇気はない」


「くく……おそろしく安い挑発だな。貴様が格下でなければ、鼻で笑って一蹴しているところだが……」


 そう言いながら、カイザーウイングケルベロスは、

 ゆっくりと、地表に降りてきて、


「それだけの上等をかましてきたんだ。簡単には死んでくれるなよ。くく」


 ニタニタと小バカにした笑みでそう言いながら、

 ギラリと鋭いキバを魅せつけてくるカイザーウイングケルベロス。


 そこから、


「……」

「……」


 五秒ほど、無言のにらみ合いを経て、

 最初に、カイザーウイングケルベロスが動いた。


 先手を取ったというわけではなく、

 様子見のチョッカイをかけてきただけ。


 シッポをしなやかに硬質化させて、

 変則的な軌道のフリッカーをぶちこんでくる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[良い点] 半分wwwww普通の小説だったら何言ってんだこいつで鼻で笑い飛ばされてボコボコ敗北フラグ!しかしこの小説だと勝つ可能性がゼロではないというなんともよくわからない状況() ※なおこの後もっと…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ