表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神F章 無限地獄の向こう側。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2185/5953

85話 美少女の後頭部にグーはご法度。


 85話 美少女の後頭部にグーはご法度。


 ――その日の夜、センは、とりあえず、黒木に集合をかけ、

 アイテム探索をすることにした。


 『ヨグシャドーの無茶ぶりに従ってばかり』というのも、

 なんだか、色々と癪ではあるものの、

 しかし、安易にさからって、

 本当に、『本体とやら』にご登場されても困るので、

 『とりあえず、今のところはしたがっておこう』という結論に至り、

 センは、これまでのループ通り、

 黒木とアイテム探索に向かった、

 ――のだが、


「えぇ……なんで、紅院たちもいるの?」


 待ち合わせ場所には、黒木だけではなく、

 紅院、トコ、茶柱の三人も、

 当たり前のような顔をして待っていた。


「アイテム探索なら、人手がいた方がいいでしょう?」


 と、当然のような顔をしていう彼女に、

 センは、心の中で、



(……普通にダルいが……しかし、今の俺の現状を考えると……)



 一週間以内に四人同時攻略が必須の現状では、

 黒木単騎を相手に夜を消費するのは明らかに悪手。

 むしろ、こうなってくれてラッキー。


 ――そんなことは分かっているのだが、

 ぬぐいきれないダルさが、センのメンタルに襲い掛かる。


(……しんどい、しんどい……)


 紅院、トコ、茶柱の三人の顔を見たことで、

 あらためて、

 『四人同時にどうにかしないといけない』という。

 ウザすぎるミッションを自覚して、

 大量のゲロを吐きそうになるセン。


 そんなセンに、

 茶柱が、


「やっぱり、来て正解だったにゃ。ほら、見て、センセーのこの顔。ツミカさんのような美少女と夜の学校デートが出来ると知ったとたん、ニヤニヤが止まっていないにゃ」


「……そうだな。『お前らのカチ込みがしんどすぎてゲロ吐きそう』という点に目をつぶれば、おおむね、茶柱様の言う通りである可能性が微粒子レベルでは存在していなくもない」


 ファントムトークで流そうとしたセンに、

 茶柱は、追撃の一手を決め込んでくる。


「うむ、くるしゅうない! ひざまずいて、クツを舐める権利を与えるにゃ!」


「……ほんとにナメたろか? このクソアマが」


「き、きしょいにゃ! ツミカさんのクツを舐めたくて舐めたくて仕方がないとか! きっ、きしょいにゃぁあああああ!」


 などと怒鳴り散らかすおバカさんに、

 それまで黙っていたトコが、ブチギレ顔で、


「やかぁあしぃわ、ぼけぇええ!」


 と叫びながら、茶柱の後頭部に、そこそこ力強いグーパンをいれていく。


「いったぁ! いや、えぇえ?! いや、トコてぃん、グーはダメにゃ! 美少女の後頭部にグーはご法度にゃ! そこまでいくと、もはや、ツッコミの領分を超えて、普通に傷害にゃ! 今日明日中に被害届を提出する構えにゃ!」


「おう、やれやれ! いっそ山ほど検事を連れてこい! 紅院家御用達の最強弁護団で迎えうったらぁ!」


 そこで、紅院が、渋い顔で、


「いや、トコ……そんなくだらない争いに、ウチの弁護団を使おうとするのはやめてくれる」


「あんたのもんはあたしのもの! あたしのものを、あたしがどうしようと、あたしの勝手じゃい!」


「……なんてまっすぐなジャイアニズムなの。いっそ、すがすがしいくらいの邪悪さ。……こんな危ない子を引き取るべきじゃなかったわね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 運命を「変える」でも「調整する」でもなく 「調律する」なのは、セレナーデとか プレリュードとかラプソディとか、センエースの 世界の根幹となっている世界の物語名が 歌だから「調律」になっている…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ