表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神F章 無限地獄の向こう側。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2176/5988

76話 新たなる敵。


 76話 新たなる敵。


(なんだ、その目ぇ……こっちに、『何かしら』をゆだねてくるような目はやめてくれぇ……その手のアレコレを、軽やかに受け止めきれる度量なんて、俺にはねぇんだよぉ……ああ、ダメだ、この空気、ムリだ……)



 センが、心の中で、ドップリと辟易していると、

 黒木が、


「ちなみに、センさん」


「え、あ、はい、なんすか?」


「あなたは、どうでしょう? 好きな人はいるのですか?」


「……」


 その質問を受けて、

 センの頭の中で、

 複数人の顔が浮かんだ。


 その複数人の中に、黒木の顔も入っていたので、

 自分で普通にビックリしたりもした。


(……)


 グルグルと、頭の中で、

 色々な残影が浮かんでは消えて、

 パっと開いては散っていった。


 言葉にできない、無数の感情が、

 心の中で、名状しがたいモヤモヤになって、

 センの全身を包み込んでいく。


「……いるよ……たぶんな」


 その返事を受けて、黒木は、


「そうですか、なるほど」


 と、低めのトーンで、そう応えた。


「……」

「……」


 おたがいに、なんだか気まずい無言の時間を過ごす。


 およそ、10秒ほど、

 重たい無言の時間を過ごしていると、


 そこで、



「ん?」



 ピシっと、何かが割れる音がした。

 その直後、

 センの視界がグルグルと回る。


(……転移っ……)


 すぐに、飛ばされたと気づいたセン。

 視界が戻った時、

 センは、真っ白な空間にいた。

 飛ばされたのは、センだけではなく、

 黒木も一緒で、


「……こ、これは……」


 困惑している黒木を尻目に、

 センは、


(……なかなかスムーズにさらってくれる。そこらのザコではないな……)


 抗おうと思えば、

 どうにか出来ないこともなかったが、

 しかし、センは、あえて、無抵抗を貫き、

 この空間まで、さらわれることを選んだ。



(……ガタノトーアやクティーラと同じランクだとありがたいんだが……)



 などと、考えていると、

 時空を切り裂いて、

 二体の神格が姿を現した。


「グヒヒ……はやいもの勝ちだぜ、イソグサ」


「ゾス、この私に競争を挑むのか? 愚かしい。分けてくれと素直に頼めば、余りを恵んでやろうと思っていたというのに」


「ウソつけ、てめぇは、全部、独り占めにする気だろうが」


「そんなことはない。余りがあるなら分けてやるさ。……『余りがあれば』の話だが」


 爬虫類の頭を持つ四本腕のリザードマン型の化け物と、

 触手に囲まれた一つ目を持つカエルっぽい人型の化け物。


 前者は、ゾス=オムモグ。

 後者は、イソグサ。


 どちらも、

 ガタノトーアに匹敵する、S級上位のGOO。

 その風格を、一目で感じ取ったセンは、


(いいねぇ! こいつら、十分、強い! あっちの『触手まみれの一つ目』にいたっては、ガタノトーアよりも、上っぽい)


 と、ほくそ笑んでいた。


(これで合計4体。一人につき一体の眷属を護衛としてつけられる)


 ぬるりと首をまわし、トントンとステップをふみながら、

 軽いストレッチを終えると、

 イソグサたちを睨み、


「お前ら、この女を殺しにきたのか?」


 と、黒木を指さしながら訪ねる。


 すると、イソグサが、


「そこの下等生物、口の利き方に気をつけろ。私は外なる神に成るもの。貴様ごときが気軽に話しかけていい存在ではない」


何とか、間に合った……とも言い切れないのですが、

とりあえず、区切りはつけたので、

7月5日、センの誕生日に、

イベントをおこないます。


「バースデーシークレット コズミックホラー・センエース」

というタイトルのイラストの投稿と、

一日5話投稿を予定しております(*´▽`*)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[良い点] 忙しいにも関わらず誕生日イベントを開催してくださりありがとうございます!やっぱりセンエースの誕生日は国民の祝日にすべきですよねw実際そんな風になる未来を願っております|˙꒳˙) [気になる…
[一言] センのイラストを初めて見た時から、もう一年が経つんですね。 時間の流れは早い……。 『コズミックホラー・センエース』。 普段からコズミックホラー全開な彼の、コズミックホラースタイルとは果た…
[一言] この4体のGOO、どうも「センがK5と ともに行動しなくていい為の逃げ道」 として用意されたって感じがしますね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ