表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神F章 無限地獄の向こう側。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2157/5953

57話 お強いですね、クティーラ様。


 57話 お強いですね、クティーラ様。


「私は、まだ、抗い方を知らない。私が、今まで、強さだと思っていたものは、ただの数値で……本当の強さではなかった……」


「は?! 何言ってんの?! 今日のあんた、ずっと、何言ってんのか、わかんないんだけど?! 死んで!」


「本当の強さなんてものを求めはじめたら、永遠の泥沼にハマって、地獄をさまよう羽目になる……イヤだ……しんどい……けど、どれだけ嘆いても逃げられない……ああ、最悪だ……」


 最後にそう言い残すと、

 ガタノトーアは、目を閉じて、しゃべるのをやめた。

 気絶したわけではないが、『もう動けない』ということを全身でアピールしている。


 機能停止したガタノトーアを尻目に、



「なんか、ずっとワケわかんないことをほざいていたわね……ま、どうでもいいけど!」



 本当に、心底から『どうでもよさそう』に、そう言うと、

 クティーラは、紅院たちに視線を向けて、


「さぁて……どうやって、ガタノトーアと契約したか知らないけど……もはや、最後の砦であるガタノトーアもいなくなったワケで! もう、あんたらは! 死ぬしかないわけだけど! 何か、遺言とかある?! 一言ずつくらいなら聞いてあげてもいいわよ! あたしは、寛大な女神だからね!」


 ふんぞり返って、そんなことを言うクティーラ。


 ガタノトーアをボコボコにできて、ほくほく顔。

 いい感じに暴れた後は、たいがい機嫌がよくなる。


 機嫌が悪いときは、めちゃくちゃ態度が悪い彼女だが、

 機嫌がいいときは、普通に温情を見せてくることもある、

 一辺倒に暴力的なわけでもなく、

 一辺倒に善良というわけでもない、

 そんな、『人間味』らしきものを感じなくもない神格。


 そんな奔放な彼女に、

 センは、


「いやぁ、お強いですねぇ、クティーラ様」


 と、軽く肩をまわしながら、声をかける。


「まさか、あのガタノトーアが、ここまでアッサリ倒されるとは思っていませんでしたよ。破格にお強い」


 そんなセンの言葉に、

 クティーラは、


「ふふん! 当然! あたしは女神の中の女神! 血統も資質も気品も、すべてがパーフェクトな超女神! あらゆる意味で、あたし以上の美しさは、この世に存在しないわ!」


 気分よさそうに胸を張って、大言壮語を吐き散らかすクティーラ。

 そんな彼女に、センは、


「ええ、ええ、そうでしょうとも、あなた様は非常に美しい」


 揉み手をしながら、おべっかを連発。


「あなた様こそ至高! オンリーワン以上のナンバーワン! あなたのスペックは天上天下唯我独尊!」


「ふふぅぅん! わかっているじゃない!」


「あなた様こそ、まさに、最高のポ〇モン! 使用率ナンバーワン級! 俺の手持ちにふさわしい!」


「そのとおり――って、ん?! 今、なんて?!」


「どうやら、スペックは高いが、耳は遠いようだな。――今日から、てめぇは、俺の手持ちだって言ってんだよ。めちゃめちゃコキ使っていく予定だから、そのつもりでよろしく」


 そう言いながら、センは、じっくりコトコトと魔力を底上げしていく。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ