表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神F章 無限地獄の向こう側。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2107/5958

7話 頭がおかしくなりゅ。


 7話 頭がおかしくなりゅ。


 ――そこから、センは、さらに、

 アイテム探索に没頭することになった。


 たまに見つかる『オメガレベル上昇系のアイテム』で、

 徐々に、徐々に、オメガレベルを上げていきつつ、

 同時に、図虚空の強化もかかさず、

 自身の戦闘力も底上げしつつ、

 銀の鍵も探しつつ、


 必死になって、このイカれた無限ループ地獄と向き合い続けた。


 そして、この週も、

 また、当たり前のように、全滅エンドを迎えた。


 終わり方は、これまでと大差ないが、

 一つだけ違う点は、

 本当に『一人』になってしまったということ。


 これまでは、カズナも一緒に地獄を彷徨っていたが、

 今のセンは、世界に、ただ独りで立ち尽くす。


「……ああ……これは……辛いな……」


 誰もいなくなった世界で独り、ボソっと、本音をこぼすセン。


「ああ……きっつぅ」


 誰かの前では言えない本音を垂れ流しながら、

 センは、天を仰いで、深いため息をついた。



 ★



 どれだけキツかろうが、そんなもん関係なく、

 センは、シッカリと、

 時間一杯、銀の鍵を探し尽くしてから、

 『自分はまだ頑張れる』と強い覚悟で宣言し、過去に飛んだ。


 自室で目を覚ましてすぐ、



「……オメガレベルも引き継がれているな……よし」



 まずは、そこの確認をしてから、


「図虚空……オメガレベル……俺自身の武力……どれも、まだまだ底上げできる……全部をシッカリと磨き上げれば……アウターゴッドに勝てる……可能性も……なくはない……はず……きっと……たぶん……おそらくは」


 まったくもって確定はしていない。

 『人間ごときが、どれだけ頑張ろうが、アウターゴッドには勝てません』

 という『あまりに無慈悲な結末』に落ち着く可能性だってゼロではない。

 しかし、『ソレ』を前提にしたところで、

 一歩も前には進めなくなるだけなので、

 センは、


「勝てる……殺してやる……アウターゴッドだろうが、なんだろうが……この糞ったれなループを終わらせるためなら……なんだってしてやるよ」


 奥歯をかみしめながら、そう宣言すると、

 センは、黒木に電話をかける。


 数回のコールのあと、


「……はい……誰ですか?」


 前回同様、

 警戒して、自分の名前は名乗らない。

 そんな彼女に、


「お前が小三の時に書いていた自作小説の主人公の名前は……ソンキー・ウルギ・アース……間違いないな?」


 前回と同じ流れで協力を要請する。


 スムーズに、滞りなく、彼女と合流し、

 よどみなく、契約を結ぶセン。


 そして、また探索。

 世界が終わったら、また銀の鍵を使い、

 ループして、また、同じ話をして協力を要請する。


 それを繰り返した。

 繰り返して、

 繰り返して、

 繰り返した。



「……はは……頭おかしくなりゅぅ」



 何度も白目をむいて泡をふきながらも、

 それでも、センは、歯を食いしばって、地獄と向き合い続けた。


 普通なら、完全に頭がおかしくなる状況だが、

 センは、ラリった目で世界を睨みつけて、


「折れてやらねぇ……降りてやらねぇ……絶対にっ!」


 食いしばりすぎた奥歯が、

 『いい加減、勘弁してくれ』とばかりに、

 大声の悲鳴をあげているが、

 『そんなもんは知ったこっちゃねぇ』とばかりに、

 センは、鋼の無茶を貫き通す。



 何度も、

 何度も、

 何度も、

 何度も、

 何度も、何度も、何度も……




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] ○年後・・・「りゅうりゅ。りゅうりゅ。」そこには、立派に出来上がったセンエースの姿があった。「……はい……誰ですか?」「りゅ、りゅうりゅ!」「は?」プツッ・・・プープー。。これまでは、黒木さ…
2021/05/30 11:17 トウシ君ファンクラブ会員
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ