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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神E章 センエースはセンエースの夢を見るか。

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23話 稀代の大ウソつき。


 23話 稀代の大ウソつき。


「アダムに一発をカマしてみせた……その器量はすさまじいが、しかし、『それが出来るだけの器がある』と理解していれば、対応は可能。これは油断どうこうの話ではなく、『初見殺しは、初見しか通じない』という、単純なメカニズムの話」


「アダムに対する閃拳は、別に、初見殺しとかじゃないんだが?」


「このパターンにおいて、お前が『どう思うか』はどうでもいい」


 そう言いながら、

 スーパーセンエースは、

 ほとんどセンに触れることなく、

 サラリと、


「あらよっと」

「っっ?! ぅえ、どっわぁああ!」


 華麗な空気投げを決めてみせた。


 地面にたたきつけられたセンは、


「ぐっ……ぬぃい……」


 背中の激痛に耐えながら、

 奥歯をかみしめつつ、



「……ぅ、ウソつきやろう……」



 ボソっと、そうつぶやいた。

 そんなセンの発言に対し、

 スーパーセンエースは、小首をかしげて、


「ウソつき? それは、誰に言っている? まさか、俺に言っているのか? 確かに、俺は、これまでの人生において『英雄という地位を騙りつくしてきた』というスーパー害悪経歴を持つ『稀代の詐欺師』だが、しかし、お前に対して、何か、悪質な嘘をついたという認識はないのだが?」


「……『アダムが、てめぇを超えること』なんざ、ありえねぇだろ。てめぇの強さは、アダムとは違う次元にある……」


 センは、スーパーセンエースの目を睨みながら、


「アダムの武には、矯正必須のゆがみがあった。ぬぐいきれないアマさとヌルさ。俺は、そこをついて、一発カマしたが……てめぇには、そういうスキがねぇ。いったい、どれだけ積み重ねたら……どれだけの絶望を乗り越えたら、その領域にいける……」


 その問いに対し、

 スーパーセンエースは、

 ニっと、誇らしげに笑って、




「200億1万200年プラスアルファを重ねることで、『命』は、スタートラインに立てる」




「……なんだ、そのしまりのない端数は……200億年でいいだろ。……つぅか、200億て……盛りすぎだろ。もっとリアリティを追求しろ。アホか、アホなのか?」


「お世辞にも頭がいいとは言えないな。最高効率を求めれば、きっと、もっと短い時間で、スタートラインには立てた。けど、俺は不器用なおバカさんなんでね。これだけの時間を必要としてしまった。どこぞの『ド天才な関西弁のイニシャルT』なら、もっと簡単に、もっと短時間で、もっとスマートに、スタートラインまでたどり着けるんだろうが、俺は、あいつと違ってマジの無能なんでね。――これまで、無駄な時間を、いっぱい重ねてきた。非効率で愚鈍な道のり。けど、『無駄な時間』が、俺にとって『無駄だったか』と言えば……それは、それで、また、きっと違うんだ」


「……お前の言葉は、基本的に、何を言っているか分かんねぇ。錯乱しすぎなんだよ。スタートラインじゃなく、ゴールラインだろうが。なんで、そんだけ時間をかけて、スタート地点に戻ってんだよ。メビウスの輪か」


「戻ったんじゃねぇよ。たいていの命は、スタートラインにすら立てていないという、ただの哀しい話だ」


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 「200億1万200年プラスアルファを重ねることで、『命』は、スタートラインに立てる」 「……なんだ、そのしまりのない端数は……200億年でいいだろ。……つぅか、200億て……盛りすぎだろ…
[良い点] 何回読み返してもワクワクさせられる点 [気になる点] このスーパーセンエースはレベル1になっていなさそう。この200年の世界線では、どんな風に精神的絶対的支柱が5段階目まで覚醒したんだろう…
[一言] クライマックスシーンの漫画で200億1万200年って言ってるんだよなあ 何か繋がりが..???
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