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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神D章 英雄は独り、無限地獄に立ち尽くす。

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2032/6031

52話 ラジオ体操がはじまる前のアクビ。


 52話 ラジオ体操がはじまる前のアクビ。


「お前さぁ……俺が『一度も言っていないこと』を、さも『常に言っているかのよう』にのたまうの、やめてくれない? 『へのつっぱり』も『究極なんたら』ってセリフも、俺は、一度も口にしたことがないんだわ」


 センは、鬱陶しそうにそう言ってから、

 ふと、視線をそらし、


「……いや、『へのつっぱり』に関しては、どっかで、ネタとして言ったことがあるかもしれんが……まあ、でも、後者のヤツは絶対に言ったことがないぞ。なんだ、究極超……えっと、なんだっけ?」


「究極超神の序列一位。神界の深層を統べる暴君にして、運命を調律する神威の桜華。舞い散る閃光センエース。――それが、君のキャッチコピーだろう?」


「そんな、イカれた誇大広告を背負って生きていけるほど、俺のツラの皮は厚くねぇよ」


 そう言いながら、

 センは、『よっこらしょ』とばかりに、

 ゆっくりと立ち上がり、


「まあ、なんにせよ、これで、二次予選突破……なんとか、次につなげることができたな」


 などと、たわけたことを口にするセンに、

 オメガシャドーは、


「何を言っている?」


 『アホなことをぬかすな』とでも言いたげな顔で、そうつぶやく。

 そんなオメガシャドーの言動に、イヤな予感を覚えたセンは、

 しんどそうな顔で、


「……え? これで終わりじゃないの?」


「当たり前だろう。オメガ火ゴブリンの討伐など、ラジオ体操前のアクビにすぎない」


「ラジオ体操ですら無いんかい……ここから先、どんだけのことをやらせる気だよ」


「これだけのことをやらせるつもりだ」


 そう言いながら、

 オメガシャドーは、取り出した二枚目の魔カードを破り捨て、目の前にジオメトリを出現させる。

 そのジオメトリから出現したのは、



「……えぇ……うそぉん……」



 出現したのは、

 『ダークサイドに堕ちた』っぽい色をした『バスタードラゴン』。


 完全に発狂した目をしており、知性のかけらも感じない。

 だが、そこに『すき』を感じるかというと、まったくもって、そんなことはない。


 むしろ、『放たれている威圧感』は常軌を逸しており、

 そのハンパではない威圧感に、

 センの魂魄は、当たり前の恐怖を覚えた。


 野球において、

 『見事にコントロールされた品のある球』の方が、

 『ゲームメイクの面』では、確実に上なのだが、

 『勢いがハンパない荒れ球』の方が、

 『恐怖という面』においては、圧倒的に上――

 みたいな感じだろうか。


「こいつは、オメガバスタードラゴン。オメガレベルは、驚愕の『630』! 数値だけで言えば、オメガ火ゴブリンの三倍だが、実際の『強さ』は、ナメ〇ク星到着時の『クリ〇ン』と『フリ〇ザ様』ぐらいの差がある」


「いや、頭おかしいんか? 今、大苦戦のすえ、やっとのことで『ク〇リン』を撃破したのを見ていたよな? 『あの時点のソン〇ハン』と同等程度でしかない俺が、『フリ〇ザ様』をどうにかできるわけねぇだろ」


「それはそっちの事情であり、私には関係ない」


「……いや、アレを召喚したのはお前だから、お前は、ガッツリと関係者……というか、普通にゴリゴリの加害者なんだが」




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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] センエースは「過酷な状況依存症」かもしれませんね… 最初は脳がヤバイとおもって脳内麻薬ドバドバ出して苦痛を緩和してたのが、そのかんじがクセになって、そうじゃないと生き甲斐かんじれなくなって…
2021/04/23 10:43 トウシ君ファンクラブ会員
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