表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神D章 英雄は独り、無限地獄に立ち尽くす。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2003/6010

23話 ハエアル・ゼノリカーノ・テンジョー。


 23話 ハエアル・ゼノリカーノ・テンジョー。


「第一アルファ……です」


 と、うかがうような口調で、そう答えた黒木。


「……ほう。そいつは、ずいぶんと珍しい漂流者だな」


 そう言いながら、長身の青年は、

 あらためてセンを見て、


「……しかし、となると……ますます、おかしいな……」


 その視線と発言をいぶかしんだセンは、


「おかしいって何がっすかね?」


「第一アルファ人は、世界一スペックが高い人種なんだが……お前からは、そのスペックの高さを一切感じない」


「……それは、悲しい話っすね」


 ボソっとそう言ってから、

 センは、黒木に視線を向けて、


「……俺らって第一アルファ人なの?」


 そう尋ねると、黒木は、軽く首をかしげて、


「……知りません。とある魔導書に、『この世界は第一アルファに位置づけられる』という一文があったので、ためしに言ってみただけです」


「……ふぅん……」


 と、相槌を打ちつつ、

 長身の青年に視線を向けて、


「ちなみに、ここは、なんという世界なんすかねぇ? 教えていただけると幸いでございやす」


 と、丁寧にたずねると、


「第二アルファだ」


「……ほう……つまり、俺たちは、第一から第二に移動したわけか……数値的には、お隣さんだから、漂流するヤツも一番多いのかなぁ、なんて、素人考え的には思うけど、そうでもないっぽい……複雑だねぇ……」


 ブツブツとつぶやいてから、


「さきほど、あなたは……あ、というか、お名前をうかがってもよろしい感じすか? ダメな感じすか?」


 丁寧に尋ねると、

 長身の青年は、胸を張って、堂々と、




「栄えあるゼノリカの天上、九華十傑の第十席、序列35位、ラピッド・ヘルファイアだ」




「……ピカソばりに長い名前すね……どれが名字でしょう? 『ハエアルさん』でよろしかったでしょうか?」


「呼ぶときは『猊下げいか』でいい」


「非常に助かりやす」


「ちなみに言っておくが、僕の序列が少し低いのは、僕がまだまだ若いのと、ガキの頃に少しだけミスをしたからだ。本来の僕の資質は、最高位に数えられている。決して、十席の35位に収まる器ではない」


 そんな、ラピッドの、過度な自尊心に対し、

 センは、


「……あ、左様っすか……ごくろうさまでぇす、あざぁーす」


 心底どうでもよさそうな態度を見せてから、


「それで、あの……さきほど、猊下は、第一からの漂流者は珍しいとおっしゃった。……ということは、やはり、第一と第二以外にも世界がある感じで?」


「世界は無数に存在する。『最も優れた命』が生まれる『アルファ』、次点の『ベータ』、微妙な命しか生まれない『エックス』、他にもいくつか『ランク』が存在し、それぞれに『順位』がついており、その格付けでいうと、第一アルファが最上位。ただし、第一アルファは色々と異質」


 たんたんとした前置きを並べてから、

 ラピッドは、その目にギラっと『重たいプライド』を光らせて、


「総合的に『実質的な世界としての完成度』を見れば、第二アルファの方がはるかに上だ。この上なく優れた世界政府『ゼノリカ』を有している第二~第九アルファを超える世界など存在しない」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[良い点] 期待するような展開きそうになると、安直になってもツマラナイってかんじでけっこうはずしてくるのに、そのフェイントの逆を突くようにキレイな右ストレートの王道ですね((o(^∇^)o))日本全国…
2021/04/08 15:16 トウシ君ファンクラブ会員
[気になる点] 図虚空がNGで携帯ドラゴンがOKな理由とは……。 [一言] ゼノリカ天上のアストロギア・ハザードは、世界を放浪していたけど、キッカケがあってトントン拍子で天上に上がったんでしたっけ? …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ