表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神C章 バッドエンドシンドローム。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1895/5999

26話 センエースの方が弱い。


 26話 センエースの方が弱い。


「お前の本名、流石に、長すぎだ。お前は、蓮手でいい」


「……ま、別にいいけどな」


 そのセリフを皮切りに、

 センと蓮手の死闘が始まった。



 センの初手は、校長室の窓をぶち割って、外に出ること。

 彼女たちの死体がある部屋で暴れたくはないという意志の表明。


 外に出たセンは、

 持てる全てを賭して、

 蓮手と向き合った。


 チリチリと高濃度の火花が舞う。

 両者の間では、高次の対話が繰り広げられた。


 戦闘開始から1分が経過したところで、

 センは確信した。


(こいつは、ウムルよりも強い……厚みが違う……)


 これまでにセンが見てきたGOOの中で最強は、

 間違いなくウムル=ラトだったが、

 この瞬間に、記録が更新された。


 蓮手こそ、センが知る中では最強のGOO。


(茶柱が本気を出したとしても、コレが相手だと話にならない……どれだけ頑張っても、間違いなく瞬殺されるレベル)


 その考えに至った直後、

 センは、手を休めることなく、

 蓮手に、


「茶柱たちをどうやって殺した?」


「それ重要か?」


「ああ、重要だ」


「あ、そう」


 そこで、蓮手は、ワンクッションおいてから、


「いたぶって殺した。あまり、時間をかけすぎると、お前が感づいて、助けにきてしまう……みたいな可能性もあったから、シッカリとした拷問はできなかったが、一通りの絶望は味わってもらった。楽しかった。またやりたいです。まる」


 夏休みの絵日記風に応える蓮手。

 センの血管がムクムクと膨れ上がった、

 が、


「すぅぅぅ……」


 センは深い呼吸を徹底し、

 感情の全てを、自分の奥へ奥へと押し込んでいく。


 その様子を見て、蓮手は、ニっと笑い、


「怒りを暴走させることなく、すべて、丹田にブチ込んだか。くく……改めて思うが、お前の戦闘力は、本当に完璧だ。すべてが美しい」


 言ってから、蓮手は、

 胸の前で、両手を合わせて、印を結んで、


「オーラドール・アバターラァァ!」


 五人のアバターラを顕現させ、

 全部で6人になる蓮手。


 数の有利をフルに活用し、

 四方八方から襲い掛かる蓮手×6。


 この危機的状況に対し、

 センは、驚くほど冷静に、


(分身5体は、明らかに動きがトロい……)


 アバターラの動きを分析していく。


 相手の手数が増加したのに対し、

 センは、出力を抑え反応速度を加速させていくことで対応していく。


(増えたのは手数だけ……『DPS(単位時間火力)』はそこまで上がってねぇ。精々、50%UP程度。この程度なら、余裕でこそないが、どうにか処理できる)


 冷静に、丁寧に、

 センは、蓮手の猛攻に対処していく。


 『あらゆるすべて』に対して、完璧な対応を施している中で、センは気づく。



(俺の方が弱いな……)



 『全て』を計算した上で、はじき出した答え。

 ――センエースの方が弱い。


 もし、この戦いが『ターン性のRPG』なら、

 センは確実に負ける。


 しかし、


「俺より強い程度の雑魚が……俺に勝てると思うなよ……っ」


 だからこそ、

 センの魂魄は沸騰した。

 絶望を前にして、命が興奮している。


 ドン引きするほどの逆境だからこそ、

 センエースの魂魄は煌々と輝く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[気になる点] 『ツミカさんはホントにしんじゃったのかにゃぁ〜?』 [一言] ヒロインズは死なないと信じています。 いつも応援していますこれからも頑張って下さい!
[一言] シューリとドナの絵もうラノベの 絵師さんと同じかそれ以上に 上手くなっていてこの作品に対しての熱量が 他のとは段違いだと再確認しました。  個人的には『死夜の薔薇』が一番好きです! 最近毎日…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ