表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神B章 究極超凡人センエースの大冒険。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1849/6015

78話 ソーラーフレア。


 78話 ソーラーフレア。


「そんなにゆっくりと攻撃されるとアクビが出てしまう。もっと、全力できてくれないかね?」



「……くっ」


 奥歯をかみしめながら、心の中で、


(全力だっつぅの!)


 叫びながらも、それを口にすることのメリットはないので、


「アサルトスキルON! ソニックブラスト!!」


 ソニックスイングよりも技使用後のスキは大きいが、発生速度と火力に優れている技を使う。

 『これを簡単に避けられてしまうようでは勝ち目がない』

 と断言できるほどの切り札的必殺スキル。


 それを、


「……児戯だねぇ」


 ツァールは、アッサリと回避していく。

 スイングもブラストも、大して違いはないという顔で、

 わざわざ『ギリギリの紙一重』で回避してみせる。


 その事実を受けて、

 紅院は、顔をしかめ、


(むり……ロイガーと同等かそれ以上のバケモノ……私一人では絶対に勝てない……)


 音速の理解。

 すでに、紅院の中に『戦意』は存在しない。


(逃げる……とにかく、全力で……ここから逃げのびて、『閃壱番』と合流できれば、勝機は十分にある……)


 『絶望の質量』がどれだけ大きくとも、

 同じくらい大きな『希望』があれば、

 人は、折れずに前を向くことが出来る。


 紅院の心には『閃壱番』が宿っている。

 ゆえに、彼女は、


「サポートスキルON! ソーラーフレア!」


 逃亡用の魔法を使う。

 一瞬だが、太陽のような光を放ち、

 相手の目をくらませるスキル。


 ようするには、新鶴〇流太陽拳である。


 紅院は、

 スキルを使った直後、

 結果を確認することもなく、

 即座にきびすを返して、

 『1・8』へと向かう。


(とりあえず、逃げる! それ以上の何かしらは、逃げてから考える!)


 脱兎。

 迷いのない逃亡。


 その決断力と行動力は賞賛に値する。

 ただ、




「……神格の『感覚』を、そう簡単に奪えると思ってはいけない」




 あっさりと、彼女の前に回り込んだツァールが、

 ニタニタと笑いながらそう言った。


「……っ」


 けっこうな魔力を注いだというのに、

 『1ミリも足止めできなかった』

 という事実を突きつけられ、

 紅院は、グニャリと顔をゆがませる。


「あと、一つ、絶望的な事実を教えてあげよう。ここから逃げる方法はただ一つ。私を殺すことだ」


「……」


「ここは閉鎖された空間。出口などどこにもない。私の命がカギであり扉。瞬間移動を拒絶する次元ロックも完備。さて、その事実を知ってしまった貴様は……さあ、ここからどうする?」


 ツァールの発言に対し、

 紅院が、


(……ウソの可能性もある……というか、その可能性の方が高い……そうでなければ……わざわざ、私の前に立って、道をふさぐ必要は――)


 などと、考えていると、

 ツァールが、ニタリと笑みを強めて、



「うたがうなら、確認してくるといい」



 そう言いながら、

 紳士のように、『1・8』へと続くドアをあける。


 その態度を見て、紅院は、


(……『自分の発言は嘘ではない』という『ポーズ』・『ハッタリ』である可能性も……ゼロじゃない!)


 なかば、自分の推測にすがりつくように、

 『1・8』へとダッシュ。


 そしてそのまま『1・9』へと向かう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 結果論ですけど、これ、センが開けていれば ツァールを殺して即脱出、で良かった訳ですね。 紅院のトランスフォームは、 ・火霊ドライブの刃の数とパラソルモンで出た イフリートの数が等しい…
[一言] 「……神格の『感覚』を、そう簡単に奪えると思ってはいけない」 真・第一アルファに行く際に経由した謎空間、 あそこでセンが「眩しい光」を当てられて、 その上で「不可視を押し付けられている」と…
[一言] 「ここは閉鎖された空間。出口などどこにもない。私の命がカギであり扉。瞬間移動を拒絶する次元ロックも完備。さて、その事実を知ってしまった貴様は……さあ、ここからどうする?」 この空間、この物…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ