表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神B章 究極超凡人センエースの大冒険。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1820/5999

52話 中身の話をしている。


 52話 中身の話をしている。


「俺は努力をしてきた。彼女の伴侶として認められるために……必死になって努力をしてきた」


「ん? お前は、あれか? 茶柱と結婚したいのか? 『結婚しなければいけない』という『立場』にある……という話ではなく、『どうしても結婚したい』から、『努力』をしてきた……と、そういうことか?」


「ああ」


「……変わったやっちゃなぁ……アレと一緒になりたいと思うヤツがいるとは、思わなかった……いや、もちろん、外見は、抜群に美形だが、中身を知っていて、あれを選ぶヤツがいるとは、正直、思っていなかった。城西、お前は、ちゃんと高スペックのイケメンなんだから、望めば、普通のいい女と、いくらでも結婚できるぞ。目をさませ」


「彼女以上の女はいない。紅院美麗も、薬宮トコも、黒木学美も、久剣一美も……茶柱罪華には敵わない」


「頭のユニークさなら、そりゃ、ブッチぎりだ。誰も勝てねぇよ、あのファンタジスタには」


「表面の話はしていない。中身の話をしている」


「奇遇だな。俺も、あいつの中身の話をしている。あの『奇抜な仮面』を引っぺがした、その下には、もっと『奇怪なヤバさ』が隠れている……茶柱罪華は、そういう人間だ」


「俺の許嫁を悪く言うな。彼女は天使だ。心も体も、すべてが美しい」


「え、ちょっと待ってね……え? それは、特殊なボケ? それとも、あれか? 最高位の天使こそが、結局のところは、最高位の悪魔ルシファーであり、世界をカオスの底に突き落とすのである、みたいな感じの高度なメタファーか?」


「そんな回りくどい事を言うつもりはない。彼女は優しい女の子だ。誰よりも清廉で高潔で凛々しい、完璧な美少女」


「え? あいつって、もしかして、同じ名前の双子がいる?」


「彼女に姉妹はいない。弟が一人いたが、今は亡くなっている」


「マジレスで返されてもな……」


 ため息をはさんでから、


「お前、さっき、自分で、『茶柱罪華は、周りの男を、死んだ虫けら程度にしか思っていない』って言っていたじゃねぇか。周りの男を死んだ虫けら扱いする女は、優しくねぇだろ」


「優しさの基準をどこにおくかで、最終評定はいかようにも変わってくる。甘やかすだけが優しさではない。彼女ほどの美少女だと、どんなに気をつけて行動しても、ふとした些細なキッカケで、相手に過剰な恋心を抱かせてしまう」


「いや……んー……ま、そうねぇ……100%の否定はしないというか、普通に否定できない部分もなくはないというか……あー、ま、いいや。続きをどうぞ」


「罪華さんは、薬宮トコよりも優しい。薬宮トコは、苛烈にふるまうことで、自分に対する他者の感情をコントロールしようとしているが、罪華さんは、奇抜かつ異質にふるまうことで、やんわりと、自分への感情を整えている」


「苛烈にコントロールするヤツより、やんわり整えているヤツの方が優しい、と、そういう結論ってワケか……あー、どうだろうなぁ……まあ、言いたいことは分かるけど、やっぱり、普通に極論って感じがするかなぁ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[気になる点] 城西は、もう罪華に告白はしたんですかね? [一言] 「罪華さんは、薬宮トコよりも優しい。薬宮トコは、苛烈にふるまうことで、自分に対する他者の感情をコントロールしようとしているが、罪華さ…
[一言] 「優しさの基準をどこにおくかで、最終評定はいかようにも変わってくる。甘やかすだけが優しさではない。彼女ほどの美少女だと、どんなに気をつけて行動しても、ふとした些細なキッカケで、相手に過剰な恋…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ