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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神B章 究極超凡人センエースの大冒険。

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9話 放っておけない理由。

クリスマスイブのサプライズイベントとして、

今日の2話目で、

「ゾメガ」と「平熱マン」のイラストを投稿します。


今日は、はやく帰れる可能性がなくもないので、

もしかしたら、5時前に投稿できるやも。



 9話 放っておけない理由。


(茶柱罪華……お前からは、なんとなく、『ドロっとした闇』みたいなのを感じる……その、ハジけた仮面の下に、黒い塊が見え隠れしている……)


 茶柱罪華の『内情』に関して、何か確信があるわけではない。


 けれど、センは、


(このヤバそうな女を……『放っておけない』と思うのは、なんでだ……これだけ鬱陶しい女を……それでも、シカトできない理由はなんだ……)


 茶柱を放っておくことができなかった。


 仮に、爆弾で脅されていなくとも、

 おそらく、センは、彼女の要求に従って、

 ここまで足を運んでいただろう。


(この感情、もはや『夢で見たから意識している』とか、そんなレベルの話じゃねぇ。俺の、こいつに対する『謎の執着』は、いったい、何なんだ……)


 理解できない自分自身にイラ立ちつつも、

 センは、結局、扉をくぐって、ツミカの背中についていく。




 ★




 夜の学校デートが始まってから数分、

 テキトーにブラついている途中で、

 ツミカが、ニコニコと、

 『目の奥だけ笑っていない笑顔』で、


「いやぁ、夜の学校は、楽しいにゃぁ」


 などとほざいたので、

 センは、反射的に渋い顔になり、


「一ナノたりとも楽しくねぇよ。全力で不気味なだけだ」


「なんだか、ワケもなくドキドキワクワクするにゃぁ」


「その不整脈の理由を教えてやる。この学校は、夜になるとバケモノが沸く。その心的ストレスが、ダイレクトで心臓にのしかかっているから動悸が止まらない。以上だ」


 そう吐き捨ててから、

 センは、


「ところで、今日は、他の連中はパトロールにこないのか? 夜の学校を見張ったり、アイテムを探索したりするのが、お前ら神話生物対策委員会の仕事なんだろ?」


「デートの邪魔をしないよう、ちゃんと言っておいたにゃ。御邪魔蟲おじゃまむしがいるデートは楽しくないからにゃぁ」


「気のせいかな……お前の『おジャマ虫』の言い方に『そこはかとない悪意』を感じたんだが……」


 と、そこで、茶柱が、唐突に立ち止まって、

 スっと空を指さし、


「ほら、見て見てぇ。満点の星空だにゃぁ。綺麗だにゃぁ」


「急にロマンチックをブチ込んでこられても、挨拶に困るんだがな」


 そこで、茶柱は、

 クルっと振り返り、

 真摯な目で、センの目を見つめ、


「でも、あのキラキラ光るお星さまより、センセーの瞳の中の暗殺者の方が多いよ」


「……もう、意味が一ミリもわからん。一つのボケの中に、多角的な視点をブチこみ散らかすのはやめろ。さばききれん。おそらく、カサブランカとコナン映画をミックスさせたんだと思うが、互いのネタがケンカしあって、目もあてられん状態になっている」


「ぷ……くく……」


「なにわろてんねん」


「いやぁ、なんだか、センセーとしゃべっていると楽しいなぁと思って。誰かとしゃべっていて、楽しいと思ったのは、生まれて初めてかもしれないにゃぁ」


「……そうなのか?」


「ツミカさんの目線は、基本的に、他の人と違うからにゃぁ。見えている色も形も、全部違う気がするにゃ。比べようがないから、実際のところ、どうかはわからないけどにゃぁ」


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
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[気になる点] 「……もう、意味が一ミリもわからん。一つのボケの中に、多角的な視点をブチこみ散らかすのはやめろ。サバキきれん。おそらく、カサブランカとコナン映画をミックスさせたんだと思うが、互いのネタ…
[一言] (このヤバそうな女を……『放っておけない』と思うのは、なんでだ……これだけ鬱陶しい女を……それでも、シカトできない理由はなんだ……) (この感情、もはや『夢で見たから意識している』とか、そ…
[一言] 「でも、あのキラキラ光るお星さまより、センセーの瞳の中の暗殺者の方が多いよ」 瞳の中の暗殺者=記憶喪失=現在のセン、 という事でしょうね。しかし、何故それを 茶柱が......単なる偶然と…
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