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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
神B章 究極超凡人センエースの大冒険。

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4話 茶柱罪華はヤバすぎる。


 4話 茶柱罪華はヤバすぎる。


「こんなところで会うなんて奇遇だにゃぁ」


「いや、奇遇もクソも――」


「あー、もしかして、ツミカさんのことを待ち伏せしていたのかにゃぁ? ストーカーさんなのかにゃぁ? キモい人なのかにゃぁ?」


「……」


 ツミカのテクニカルな猛攻に対し、

 センは、心底しんどそうな顔をしてから、


「……ふぅ……」


 少し気合を入れなおし、


「……安心しろ。お前は、確かに俺のタイプと言って差し支えない美少女だが、しかし、俺は、ストーカーに堕ちるほど安くない。あと、もう一つだけ言わせてもらえるなら、おそらく、俺を待ち伏せしていたのはお前だ」


「うわぁ、自意識過剰さんだにゃぁ。ストーカーさんよりキツいタイプのアレだにゃぁ。ヤバいにゃ。逃げなきゃダメだにゃぁ」


 などと言いながら、

 ツミカは、謎の『けんけんぱ』をしながら、

 リズミカルに近寄ってきて、


「え? ツミカさんに話がある? しょうがないにゃぁ。仏のツミカさんが、センセーの相談とやらを聞いてあげるにゃ。じゃ、というわけで、近くの喫茶店にレッツゴー。ちょうど、偶然、さっき、貸し切りにしといたから、落ち着いて、静かに話ができるにゃぁ」


「……え、なに、これ? どこからツッコんだら正解? あまりにも難問すぎて、脳がひっくり返りそうなんだけど」


 などと困惑しているセンをシカトして、

 ツミカは、


「ツミカさんのツーは、通勤ラッシュのツー♪ ツミカさんのミーは、給料未払いのミー♪ ツミカさんのカーは、過重労働のカー♪」


 などと、ブラックな鼻歌をうたいながら、

 奇妙なステップで世界を練り歩く。


「……やべぇよ……怖ぇよ……なんだよ、これ……あまりにも新感覚すぎる恐怖が、俺の中で渦巻いているよ……」


「なにしてるにゃ! ちゃんと罪華さんをエスコートしにゃいと、ダメじゃにゃいか! まったく、こんなんだから、ド庶民の間では動脈硬化が流行しているともっぱらの噂になるんだにゃ! ぷんぷん!」


「これまで、ちょっと半信半疑だったが、今、確信した。お前のウェルニッケ野は、確実に死んでいる……」


「ふふん、当然の話にゃ。ツミカさんは、そこらの美少女とは、レベルが違うからにゃぁ。ウェルニッケだけではなく、ブローカも、すごいことになっているにゃ。とくと聞くがいい! ――信州出身のシャンソンシンガーも乱入し、部屋にはポリエチレン・テレフタラート製のボトルに入った赤レゼルブ・白レゼルブ・ロゼレゼルブあり! どうにゃ!」


「……どうって言われても……いや、うん、すごいよ。確かに、すごいけど……でも、それ、脳の機能云々じゃなく、単純な滑舌の問題――」


「今頃、声優たちは、震えあがっているころだにゃぁ。ハンパな声優じゃあ、罪華さんの滑らかな舌を再現することは出来ないからにゃぁ」


「なに? お前の人生って、いつかアニメ化される予定なの?」


「されないワケがないって話だにゃぁ」


「……そうですか」


「声優に対する高度ないやがらせとして、ツミカさんは、常日頃から、難しい早口言葉を、無意味に口にしているという寸法にゃ。まあ、早口言葉を口にしたのは、さっきが初めてなんだけどにゃぁ」


「イベント準備」進行報告。


 ――12月25日からイベント開始。

 事前に宣言した三つ、全て、完全な内容で。



【できるのか?】


 出来るかどうかを悩んでいられるほど、今の私は、ヒマじゃない。

 とにもかくにも、やるんだよ。



【それでいい】



 うるせぇ。

 親に対して、偉そうに言うな。


【親を名乗るなら、いつだってシャンとしろ】


 ぐぅ……


【ふふん。ぐぅの音も出ないようだな】


 ……いや、今まさに『ぐぅ』っつってんだろ。



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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[良い点] 今から約2年前。ミリオンさんは覚悟を叫び、 二ヶ月間毎日3話投稿を宣言して、そして今日、 また狂気を宣言した。なんか、感慨深いですね。 [一言] 狂ってますね。センを引かせるレベルとは、 …
[良い点] 後書き、カッコいい! 「ぐぅ」のくだり、九華がやっていましたねw [一言] 才藤と酒神が図書館で話したのと似たような展開ですね。 「え? ツミカさんに話がある? しょうがないにゃぁ。仏の…
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