表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真I章 進撃のゼノリカ。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1661/6042

51話 欲しいものがあったから。


 51話 欲しいものがあったから。


 セリフにオプションを背負わせて、

 今、美しく、咲き誇る閃光。


 解放されたセンの神気が、世界を暖かく包み込む。


 神の最果て。

 輝きの頂点。


 命の王がたどり着いた、

 この上なく尊き姿。


 ――そんな『神の最果て』を目の当たりにして、

 オメガは、


「さほど時間は経っていないはずなのに、P型センキーに殺されかけた時よりも、はるかに強くなっているな。今のお前なら、ルナがなくとも、『イタズラな領域外の牢獄』をブチ破るくらいのことはできそうだ」


「……どうだろうな。そうなりたいと思いながら訓練を積んできたが」


「たった数日で……過剰なほど強くなるな、お前は」


「この世界にきてから遊んでいたワケじゃないし、そもそも、事前に積んできた下地がシッカリとしているからな」


 そう言いながら、

 センはゆっくりと目を開けて、

 自分の状態をチェックしつつ、


「膨れ上がった力を受け止めるだけの器を磨いてきた。決して折れることなく、今日という日まで、自分の足で歩いてきた」


「そうだ、センエース。お前は、『覚醒した』から『強い』んじゃない。『覚醒できるくらい強くなった』から『多くの絶望を乗り越えること』ができた」


 ありえない話だが、

 仮に、『下地のない者』が、

 運だけで、『究極超神化7』に覚醒したらどうなるか。


 膨れ上がった力の暴走を制御しきれず、

 パーンと、爆発して終わり。


 『神化』までならば、『コスモゾーンの法則』の、

 『正式な管理下』に置かれるため、

 運だけで覚醒しても死ぬことはないが、


 ――『究極超神化』は話が別。


「センエース、お前は強い。『なぜ、そこまで』と『真剣な疑念』を抱かざるを得ないほど、お前の魂は強すぎる」


 そう前を置いてから、


「一つだけ聞かせてくれ、センエース。お前は、どうして、そこまで自分を強く律することが出来る?」


 オメガの質問に対し、

 センは少しだけ迷う。


 『答え』は決まっているのだが、

 『答え方』に悩む。


「それは、たぶん……」


 ジックリと、考えてから、

 センは言う。


「欲しいモノがあったから」


「欲しいものねぇ……ちなみに、それは、なんだ?」


 オメガの質問に対し、

 センは、もう迷わなかった。

 まっすぐに前を見る。



「決まってんだろ?」



 そこで、センは、ニっと、

 太陽のように微笑んで、

 右手の人差し指で天を、左手の人差し指で地を指しながら、




「かわいい女子の前で、とことんカッコつけられる度胸だよ」




 ビシっと、そう言い切った。


 普通に受け止めれば、

 この上なくダサい発言だが、

 しかし、


「……なるほど……」


 オメガは、至極マジメな顔で、

 強く頷きながら、


「だったら、折れるわけにはいかないよな」


「そういうこと」


 などと、

 終始フワフワした会話をしながら、

 両者は、ゆったりとした歩みで、

 『手を伸ばせば触れられる距離』まで近づく。


 その場で、数秒だけ、にらみ合ってから、


「俺からいくぞ」


 オメガが最初に、右の拳をギュっと握りしめ、

 魔力とオーラを、これでもかと込めてから、

 センの顔面(左頬)に、ガツンとたたきつける。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[気になる点] 真I章51話 「欲しいモノがあったから」 「欲しいものねぇ……ちなみに、それは、なんだ?」 オメガの質問に対し、 センは、もう迷わなかった。 まっすぐに前を見る。 「決まってんだ…
[気になる点] センエースのヒーロー見参の時、センやゼンは 何かしらのポーズを取ったらしているんですか? よくある、ヒーローものみたいに。その方が アリア・ギアス的により覚醒できそうな気はしますが。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ