表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真I章 進撃のゼノリカ。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1649/6042

39話 三本の腕。


 39話 三本の腕。


「……空気が変わった……」


 場の圧力が、確実に変革した。


 警戒していると、

 そこで――


 グゴゴゴゴ……


 と、サビを押しつぶすような開閉の音が響いて、

 閉じられていた遺跡の扉が開いた。


 あっけない扉の解放を前にして、

 センは、


「……おっと……普通に開いたねぇ……触っただけなんだが……」


 軽く呑気な言葉を吐きつつ、


「これは……やはり『究極超神センエースは格が違った』……ってことかな?」


 と、『調子に乗るな』待ちの『小ボケ』をかましていくと、

 アダムが、


「さすがは主上様! あなた様は、いつだって『凡夫では不可能な難事』をたやすく可能にしてしまう!」


 と、キラキラした目で賞賛してきたため、


「お前は常に、俺のボケを殺してくるよなぁ……」


 疲れたような声で、そう前を置いてから、


「ここに関しては、俺が凄いとか、そういう話じゃないと思いますよ、アダムさん」


 しんどそうな顔で、そうつぶやきつつ、


「さて……実際のところ、どうして、急に開いたのかな……」


 言いながら、センは、軽く遺跡の周囲を調べてみる。

 十秒ほどかけて、色々やってみたものの、

 特にヒントっぽいものは見つからなかった。


「……俺以外のやつも、この遺跡に触れたり、なでたりしてみたって、言ったよな?」


「はい。他にも、『開錠の魔法』や『扉を破壊することに特化した魔法』なども一通り試したらしいのですが、何の変化もなかったようです。この世で、たった一人、主上様だけが、この遺跡を開くことに成功したのです! さすがは、この上なく尊き神の王!! 私の全て!! 命の最果て!!」


「しんどい、しんどい……」


 心底ダルそうな顔で、

 アダムの絶賛を止めるセン。


 ――と、そこで、

 シューリが、


「もしかして、アレでちゅかね? 『おめでとうございます、あなたが100万人目のお客様でーす』的な理由で開いたんでちゅかね?」


「そんなワケあるか……と言いたいところだが、『お前(アルティメット幸運の女神)』がいるから、否定しきれないなぁ……」


 などと、話していると、


 ――そこで、


 扉の向こうから、




「っっ??!!」




 なんの前ぶりもなく、突然、

 三本の『禍々しい腕(ガ〇ダムサイズ)』が飛び出してきて、

 一瞬のうちに、アダム・ミシャ・シューリの三人を掌握すると、


「「「――っ!!」」」


 そのまま、誰にも反応を許すことなく、

 凄まじい速度で、扉の中へと、

 三人を引きずり込んでしまった。


 取り残されたセンは、


「っ……!! えっ、ちょ……マジかよっ……っっ?!!」


 あまりにも一瞬の出来事すぎて、

 つい『コンマ数秒』ほど、硬直してしまったが、

 即座に、


「ざけんな、ボケがぁ!!」


 奪われた三人を取り戻そうと、

 迷わず、扉に飛び込もうとして、


 ――しかし、


「ぐばっ!」


 その扉は、センの全てを拒絶した。


「なんだ? 次元ロックか?」


 ゲート系の魔法を封鎖する『次元ロック』。

 それに酷似した反応を感じ取ったセンは、


「ナメんなよ、ボケが」


 そうつぶやくと、

 一瞬のうちに、魔力とオーラを練り上げて、



「――亜異次元砲――」



 扉に向けて、

 極大魔法を放つ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] ブラッディソウルゲートにそっくりな魔法。 そして、シューリすらなんの反応も許さずに 引きずり込んでしまった謎のゲート。 明らかに異質です。亜異次元砲も、このままじゃ 効かない気がしますね。 …
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ