表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真I章 進撃のゼノリカ。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1646/6038

36話 ゲロ吐くほどの~~。


 36話 ゲロ吐くほどの~~。


「オイちゃん、『今朝の6時ごろ、お兄が、エリアCに関するデータを読み込んでいるところ』を見ているんでちゅけど」


「……ぇ」


「本当に、本当に、知らなかったんでちゅか? 罪帝クリミアについての情報は、結構な分量だったから、見逃したという言い訳は通じないと思うんでちゅけど? それでも、あのクズについて、知らなかったと、まだ、言い張りまちゅか?」


「……」


「どうしたんでちゅか? 顔が赤くなっていまちゅけど?」


 センは、肩を震わしながら、




「泳がすんじゃねぇよ! 見られてんなら、逃げようがないだろうが!!」




 感情のままに、怒りを叫んでから、


「というか、いつ見てた?! 俺は、一応、周囲警戒していたぞ! いや、まあ、お前に本気でステルス決められたら、確実に突破される程度のショボい警戒だったが――」


「カマかけただけで、本当は、見てまちぇん」


「……へ?」


「本気でステルス決め込んでまで覗き見するほど、オイちゃん、そんなに、お兄のことを気にして生きてまちぇんよ。うぬぼれないでくだちゃい」


「いや、でも……資料に目を通していた時間とかも、ピタリ、当たってんだけど、それは……」


「まあ、オイちゃん、運がいいでちゅからねぇ。テキトーな数字を言っても、基本的にはあたりまちゅ」


「ラッキーニルヴァーナは、お前より強い相手には無効だろ?! お前の強さは認めるが、さすがに、今の俺は、お前より強いぞ?!」


「この場合、スペシャルどうこうっていうより、単純に、素の運の良さが光った感じでちゅね。別に、オイちゃんの運の良さは『何もかもラッキーニルヴァーナ頼り』というワケではないでちゅから。……というか、その程度のことは、長い仲なんだから、本当はわかっていまちゅよね? 話をそらそうとしても無駄でちゅよ」


「……ぐぅ」


「ちなみに、まだ、質問の答えを聞いていまちぇんよ?  お兄は、最初から、あのクズのことを知っていまちたか?! さあ、張り切ってお答えくだちゃい!」


「お前、ほんと、性格、最悪だな! いい加減にしろよ、マジで! お前と俺の二人きりの時ならまだしも、アダムとミシャの二人が見ている前で、詰めてくんじゃねぇ!」


 けっこうなガチギレをみせつつ、


「せっかく、これまで、丁寧に丁寧に築き上げてきた、俺のニヒルでダーティなイメージが崩れるだろうが!」


「ニヒル(笑) ダーティ(笑)」


「なにワロてんねん!」


「お兄がゲロ吐くほどのお人よしだってことは、この二人も重々理解していまちゅよ」


「お……お人よしだと……言うにことかいて……この俺を……お人よしと言ったのか、お前は……」


 ワナワナと震えながら、


「いいか、シューリ! 俺には『どうしても許容できない言葉』が、全部で五つある! それは、『お人よし』『絆』『親友』『友情パワー』『田中トウシ』! この五つを聞いたら、耳がくさる! 今後、二度と、俺の前で、この不快極まりない言葉を口にするんじゃねぇ! わかったか!!」


「――『お人よし』で『絆』を大事にするお兄は、大『親友』の『田中トウシ』と力を合わせて、迫りくる巨悪を、『友情パワー』で撃退するだろう」


「誰が現代文のテストをやれと言った!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] https://ibb.co/1zHGMPL 剣翼ですw乾燥くださいww真ん中の女の子は特に関係ないです ワイ男だけど転生するならこんな感じがええなぁなんて思ったり思わなかったりww イメー…
[気になる点] そういえば、シューリは何故センのことを 「お兄」と呼ぶのですか?ソンキーがセンのことを ド変態と呼ぶのは、理解できないほど凄い存在で 他に表現しようがないから、だったと思いますが、 シ…
[一言] 「せっかく、これまで、丁寧に丁寧に築き上げてきた、俺のニヒルでダーティなイメージが崩れるだろうが!」 ニヒルでダーティというよりかは、クレイジーで 高潔で面倒くさい、が適切な気がしますねぇ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ