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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真I章 進撃のゼノリカ。

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22話 まいったか!


 22話 まいったか!


「要領をえないな。結局、お前の行動理由はなんだ?」


「不条理な暴力を振りかざすお前のことが嫌いだから、ぶっとばしたい。以上」


「……ふん。なるほど。ようは、たまにいるサイコか。いかれた正義感に身を投じるキ〇ガイ……愚か極まりない」


「俺の行動原理は、決して、正義じゃないけれど……まあ、自分でも、自分の事を愚かだとは思うよ。俺は、間違いなく、とんでもない大バカ野郎だ。こんなバカ野郎を過剰に持ち上げるのは、マジで頭おかしい行為だから、ほんと、やめてほしい。まあ、だからって、シューリみたいに、ボロクソ言われるのは腹立つけどね。頑張ってきた自覚はあるから、『お前、やるじゃん』ぐらいは言ってほしい。けどそれ以上のレベルで褒められると、気恥ずかしくて、しんどい。わー、俺、めんどくさーい。きらーい」


「……ワケのわからんことをグダグダと……」


 クリミアは、イライラを隠さず、


「とにもかくにも、罪帝にたてついた以上、貴様が有していた人間としての権利は、全て失ったと同義。安い死刑で終わると思うなよ。私は、貴様から全てを奪う。命も、誇りも、尊厳も、愛も情も、すべて! 親も、友人も、恋人も! 全て、八つ裂きにして殺す!!」


「ふはーはっはっはっはぁ!」


「……なにがおかしい? 気でもふれたか?」


「バカめぇ! 俺に親はいない! 母は、とっくに死んだ! 親父は生きているかも知らんけど、俺にとっては、あんなもん、最初から死んでいるみたいなもの! 友人もいない! いたことがない! 恋人?! ヘソで茶がわく!! よくみろ! 俺だぞ! いると思ったか、バカめ!」


「……」


「俺の『人間失格っぷり』をナメるなよ。イカれたクズボッチの俺から奪えるものなど何もない! どうだ! まいったか!」


「……そ、そうだな……生まれてはじめて、まいったかもしれない」


「ふふん! さもありなん!」


 なぜか得意げなセンと、

 普通に困惑しているクリミア。


 センエースという存在の『あまりの奇抜さ』に、

 一瞬、奇妙な空気が流れたが、

 しかし、クリミアは、


「ご……ごほん」


 重たいセキをはさむことで、

 いったん、変な空気を流して、


「と、とにかく……貴様は終わりだ。どんな理由があれ、私に敵意を示した時点で終了。お前は死ぬ」


 そう言いながら、

 クリミアは、一瞬で、センとの間合いを詰めて、


「見るがいい。これが、王族の力だ」


 宣言してから、

 センの腹部に、右の拳を叩き込む。


「ぐふっ!」


 くの字になって、血を吐き出すセンに、

 クリミアは、嗜虐的な笑みを浮かべて、


「唸り声が鈍い! もっと声高に泣き叫べ!!」


 連打を叩き込んでいく。

 なかなか練度の高い武。


 悪くない資質を持ち、

 おそらく、そこそこ努力もしている。


 そこらの一般人だと、手も足も出ない強者。

 それは間違いない。


「わかるか、カス野郎! これが、生まれの違いだ! 貴様のようなカスでは、何十・何百、何千の時を積もうと超えられない壁! 私は、その壁の向こうにいる! なぜならば、貴様と違い、選ばれて生まれてきたからだ!」


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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言]  そこらの一般人だと、手も足も出ない強者。  それは間違いない。 フラグ臭しかしねぇ......... センは、余裕があれば、どんな相手でも必ず攻撃を 一回は受けるようですね。バンプテ…
[一言] 母親は亡くなっていたんですね、父親は何をしているんでしょうか 次回の更新待ってます
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