表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真I章 進撃のゼノリカ。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1615/6038

5話 格下。


 5話 格下。


 心臓の鼓動が次第に大きくなっていく。

 張り裂けそうなほどの爆音。


 そんな心臓音の向こうで、

 マリスは確かに聞いた。


『――なんと素晴らしい肉体か。褒めてつかわす。貴様は美しい。貴様と私が一つになれば、アウターゴッドになりえる』


 そんな言葉の直後、

 マリスの全身を、闇色のオーラが包み込む。


 ほとんど一瞬で、マリスの全てを奪ったソレは、



「……ぷはぁ……」



 我がモノ顔で、マリスの体を操り、


「本当に素晴らしい。これほどの器を得られるとは夢にも思っていなかった」


 ニタニタと笑いながら、


「何より素晴らしいのは、相性が完璧という点。……『ディマイズ・マリス』よ、貴様の資質は、私の潜在能力とピッタリとマッチしている。くくく……はははは! いい! いいぞ! もはや、私は、アウターゴッドになったといっても過言ではない!」


 そんなマリスの様子を横目に、

 カンツが、


「貴様、コスモゾーン・レリックだな? 名前はなんだ?」


「……この私に対して、偉そうな口をきくな、醜い猿め」


「がはははは! ワシの美しさが分からない時点で、貴様は三流以下よ!」


 豪快に笑ってから、

 カンツは、


「ちなみに、ワシは、カンツと言う。栄えあるゼノリカの天上、九華十傑の第十席序列14位カンツ・ソーヨーシ」


「……14位? くく……どうやら、ずいぶんな格下のようだな」


「まあ、確かに、上位勢ではないな! がははは!」


 格下扱いされていながら、

 豪快に笑うカンツに対し、

 マリスは、怪訝な顔で、


「……神の御前である。控えよ、格下。私はニョグタ。この世界を統べる神の一柱、グレートオールドワンのコスモゾーン・レリック」


「神を名乗るとは業腹だな! まあ、ワシも、一応、神族を名乗ってはいるがなぁ! そういう意味では、同類か! がははははは!」


「貴様のようなゴミと私を一緒にするな。私は、領域外の超越者『アウターゴッド』にすら届きうる異次元の神。貴様のような虫けらとは比べ物にならない高みにある者」


「いいねぇ! 気高いねぇ! がはははは!」


 豪快に高笑いを決め込んでから、

 カンツは、ニィっと不敵な笑みを強めて、


「さてと、それじゃあ、さっそく見せてもらおうか! 偉大なる神ニョグタ様の実力とやらを!」


 そう言いながら、両手にハンドガンを召喚するカンツ。


「ンーフーフー♪」


 と、愉快に鼻歌を奏でながら、

 『なんの策もない特攻』をかましていく。


 猪突猛進。

 『まっすぐいってぶっとばす』の精神。


 べらぼうな速度で、両手のハンドガンを乱射しながら、

 全速前進の暴走を決め込むカンツ。


 その、キチ〇イじみた速攻を受けて、

 ニョグタは、




「――どばぁあっっ!!!」




 速攻でハチの巣になった。


 全身穴だらけになったニョグタに、

 しかし、カンツは休む事なく弾丸を叩き込み続ける。


「あだだだだだだだっっ!!」


「がはははっ! もっと歌え! 泣き叫べ! がぁーはっはははぁあああ!」


 うたうように、踊るように、

 カンツは、数えきれない弾丸を、

 バカみたいに撃ち続ける。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[気になる点] 亜門はゴールドやブルースリーのスペシャルは 持っているのでしょうか? [一言] ニョグタ、クトゥルフ神話では、『アメーバ状』で、 『あってはならない存在』とされているGOO。 これまた…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ