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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
『0』章 反聖典物語~カドヒト・イッツガイ(門人壱番)の慟哭~

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14話 センエースなんて、ジャミの劣化版。


 14話 センエースなんて、ジャミの劣化版。


「お前の行動は非常に正しいと言える。お前みたいなやつがどんどん増えていくべきだ。聖典なんてなくていい。いや、あってもいいが、センエースがどうこうって部分は全削除していくべきだ」


 カドヒトは、熱のこもった言葉で、


「センエースなんて、もはや何もやってないんだから、持ち上げる必要なんてない。今の世の中が安定しているのは、センエースのおかげではなく、ゼノリカのおかげ。ゼノリカが必死になって毎日を積み重ねてきたから、輝くような今日がある。それが認識できているのなら、それでいい」


「……前から聞きたかったのですが……」


「なんだ? 好きに聞けよ。今の俺の仕事は、お前らと対話することだ」


「口ぶりや思想から、リーダーは『センエースが実在する』と思っているようですが……」


 これまでは確認してこなかった。

 する必要がないと思っていた。

 あくまでも『思想の違い』として処理していた。


 しかし、パメラノとの対話で心に熱がともったようで、

 何もかもに対してハンパではいられなくなった熱き若者スールは、

 カドヒトの目をジっとみつめて、


「リーダーは……なぜ、センエースの『実在』を信じられるのですか?」


「センエースって名前のバカは実在するぞ。別にたいしたやつじゃないが」


「……そうなのですか?」


 『センエースは実在した』という『妄言』を吐く者はたまにいる。

 超上位者以外で『不死のスペシャル』を持つ者は、かなり希少だがゼロじゃない。


 スールは、今日までの人生の中で、五人ほど、『センエースを見たことがある』という人間と話したことがある。

 その全員が『パレードで見たことがある』とか『戦争中に一度だけ声をかけてもらった』とか、そういうレベルでしかなかったため、当然、信じるにはいたらなかった。


 基本的に、スールは『センエースは存在した』という発言に対して、

 『嘘つけ』としか思わない。


 が、しかし、ほかならぬカドヒトの言葉となれば、

 『ただの嘘』として処理することはできない。


 スールは、注意深く、カドヒトの言葉に耳をかたむける。


「戦争で暴れたのも、でかい虫をたくさん殺したのも、イカれた神の処理をしたのも事実だ。しかし、あいつが一人で全部をやったってのは完璧に間違いだ。強い力を持っていたのは事実だが、それだけ。先天的にチートスキルを持っていたから、当然のように強かったってだけ。……お前にもわかるように例えると、センエースは、ジャミの劣化版だな」


 九華十傑の第一席ジャミ・ラストローズ・B・アトラー。

 類稀たぐいまれな資質と、先天的な凶悪チートスキルをあわせ持つ稀代の超天才。


「ジャミを全力で不細工にして、天才性を排除して、性格を悪くすればセンエースが出来上がる。どうだ、イメージできたか?」


「……そうなると、なにも残らないような……」


 イケメンで、天才で、人格者。

 それがジャミ・ラストローズ・B・アトラー。


「そう。何もない。先天的なチートスキルがエグかっただけのキ〇ガイ。それがセンエースの実態だ。もちろん、戦わせれば、それなりに強いが、結局のところは、それだけの暴力装置。敵を殺すことは出来ても、人を豊かにすることはできない」



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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[一言] 敵を殺すことは出来ても、人を豊かにすることはできない ココバグ編知ってるとまた違って聞こえるのがいいな
[気になる点] 0章14話の 「そう。何もない。先天的なチートスキルがエグかっただけのキ〇ガイ。それがセンエースの実態だ。もちろん、戦わせれば、それなりに強いが、結局のところは、それだけの暴力装置。…
2021/12/20 17:55 クロゲワルダ
[気になる点] 閃壱番が閃朝日の親であり、三人の五聖命王に とっても孫である事と、四人を鍛えた事は 三至を鍛えた事同様に知られているのでしょうか? [一言] いやいや、どこが?! ジャミの劣化版どころ…
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