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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
『0』章 反聖典物語~カドヒト・イッツガイ(門人壱番)の慟哭~

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2話 『反聖典組織』とはなんぞや。


 2話 『反聖典組織』とはなんぞや。『センエース』とはなんぞや。



『いや、センエースって、お前らが言うようなヤツじゃないから。ただのクソボッチだから』



 カドヒトの主張は常に徹底している。



『センエースは理想の神なんかじゃない! ただのド変態だ! 確かに、あいつは、単純作業を病的に反復継続するコトができるという、稀有な性質を有している。その特質が、きわめてレア寄りであることは認める! 誰にでも出来ることじゃないのは事実だ! が、しかし、それだけぇぇ! その気色悪い稀有な性質がたまたま世界の役に立ったというだけであって、実際のあいつは、自己中で、ワガママで、情緒不安定な、ド級のサイコパスでしかないんだよ!』



 カドヒトは、決して『努力をすること』を否定したりはしていない。


 むしろ、そこに関しては『くるしゅうない』と『謎の上から目線』で奨励しており、聖典教の信者たちから『なんだ、その上から目線は!』と反感をくらったりしているぐらいだった。



『たとえば! 超一流のノゾキ魔がいたとしよう! そいつのノゾキ技術は天才的だ! そして、そのノゾキの技術が、なんやかんやで、たまたま、偶然、奇跡的に、世界を救ったとしよう! だからといって! そのノゾキ魔を称えるのは間違っているだろう! 俺がいいたいことはそういうことだ! え? なに? 論点がすり替わっている? 根本的にそんな問題ではない? うるせぇええ!』



 カドヒトの主張はいつだって一貫している。

 『センエースに対する過剰な信仰を論難ろんなんし、やめさせること』

 それのみ。



 ちなみに『反聖典組織リフレクション』は、実のところ、

 1000年以上前から存在しているという『結構な歴史』を持つ組織で、

 創立者である『カドヒト・イッツガイ』は、

 リフレクションの構成員から、

 『頭はかなり狂っているが、非常に頼りになる理想のリーダー』

 と認識されており、大きく信頼されている。


 ちなみに、反聖典組織リフレクションは、

 『聖典に疑問符を抱いている者たち』が結集しているだけであり、

 『カドヒトの思想をそのまま支持している』というわけではない。


 所属メンバーの大半は、カドヒトの言動に対し、


『いや、リーダー、それは、さすがに言いすぎだと思うよ』

『リーダーが、どれだけセンエース嫌いなのかはよくわかるけど』

『さすがに、ノゾキ魔と同列にするのは……』


 と、普通に呆れている。


 所属しているメンバーの考え方は、本当に千差万別。

 その『感じ』は、構成員である、

 『イーウ』と『スール』の会話を聞けば一目瞭然。


「俺は別に、センエースが嫌いなわけじゃない。正直、どうでもいいんだ。存在しないものに、好きも嫌いもないから。俺はただ、リーダーと同じステージにいたいだけだ。あの人のそばだけが、俺の居場所だから」


「そうか。……イーウ……お前の視点は、俺とはだいぶ違うな。俺は、センエースという概念が嫌いだ。存在しないものをあがめるのはスッパリとやめるべきだと思っている。存在しないものを変にあがめてしまうと、『本当に大事なもの』に対しての敬意が薄れてしまうから。俺は、それが、すごくいやだから」



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― 新着の感想 ―
[一言] はいカドヒト=モンジンですなww
[気になる点] ノゾ・キマ、と覗きの例えが繋がっているの草
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