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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真E章 P型センエース4号の神話。

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122+話 バッキバキのヤマト。


 122+話 バッキバキのヤマト。


「――ゴキのヤマト。それが私の誇り。自分で選んだ道。そのプライドだけは、絶対に、誰にも奪わせない」


 そう言うと、

 ヤマトは、ナイアから視線をはずし、


 『全宮ロコ』にロックオンして、


「魔法的手段だと、何をしても止められる……原理はわからないけれど、そうなるってロジックだけは、よくわかったよぉ。……でも、ならばぁ……」


 豪速で、

 『自分に出来る全て』を賭して、

 『ロコを殺そう』と駆けだした。


 最短・最速で、魔法を組み上げ、

 どうにか、ロコの命を奪おうとするが、



「――その女は、ゲン・フォースにとって必要なんでな。殺させるわけにはいかない」



 驚異的な速度でヤマトとの距離を詰め、


「?!」


 ヤマトの腕をつかむ形で、ロコの抹殺を阻止するナイア。


「……か、確実にヤレると思ったんだけどなぁ……ていうか、今の一手を防ぐとか……どうやって……? 君、ほんと、どうなってんのぉ? 不思議だなぁ、奇妙だなぁ」


「バッキバキの目をしやがって……ろくに話もできやしねぇ」


 そう言うと、ナイアは、

 ヤマトの腕をつかんだまま、

 残っている手でパチンと指をならした。


 それと同時、

 ヤマトの視界がグニャリとゆがむ。

 そのゆがみは二秒ほどで、

 気づいた時には、真っ白な空間にいた。


(空間系の魔法かぁ……システムがまったく理解できない造りだねぇ……)


 肌で感じた。

 ピリつく。

 脳の奥まで届く感じ。

 異質な雰囲気。

 これまでに感じたことのない、まがまがしい魔力の結晶。


(こりゃ、脱出するのは……無理そうかなぁ……)


 ヤマトがそんなふうに、この空間に対して考察していると、

 ナイアはヤマトの腕から手を放して、


「お前が『俺の想定を超えて壊れている』という事はよくわかった。『俺の狂気にあてられて発狂している』というだけでは説明できない歪み方。『なんで、そこまで壊れているのかわからん』が……まあ、別にいい。そういうこともあるだろうぜ」


 ナイアは、決して全知全能ではない。

 ただ『設計図を知っている』だけで『過程の全て』を知っているわけではない。

 また『命の全て』を把握しているわけでもないため、

 『感情』によってもたらされる『乖離性カオスの余波』は演算しきれない。


 混沌そのものでありながら、混沌の核を解し切れてはいない。

 なんだってそう。

 『自分』を『完璧に理解できる者』はいない。


「お前の壊れ方に翻弄されるのはここまでだ。これ以上は看過できない。なぜならば、俺もそれなりに壊れているって自負があるからだ。こちとら、ラスボスをやる気満々のスーパーヘビー級サイコパス。変態ぶりで負けるわけにはいかねぇんだよ。歪み方で俺に対抗しようなんざ、片腹痛い!」


「別に壊れ方で対抗しようだなんて一ミリも思っちゃいないんだけどねぇ。てか、君、変なところで負けず嫌いなんだねぇ。心配しなくても、君はちゃんと豪快に支離滅裂だよぉ」


 ケラケラと笑ってから、


「あ、そだ。一つお願いがあるんだけど、聞いてくれるぅ?」


「お願い?」


「呪いをもとに戻してくれないかなぁ? 私は『男の自分』をすごく気に入っていてねぇ。まあ『男であることが好き』っていうより『女であることが面倒くさい』って感じだけど、まあ、どっちでもいいよねぇ」

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自作コミカライズ版36話公開中!ここから飛べます。 『センエース日本編』 また「センエースwiki」というサイトが公開されております。 そのサイトを使えば、分からない単語や概念があれば、すぐに調べられると思います。 「~ってなんだっけ?」と思った時は、ぜひ、ご利用ください(*´▽`*) センエースの熱心な読者様である燕さんが描いてくれた漫画『ゼノ・セレナーデ』はこっちから
― 新着の感想 ―
[気になる点] ナイアとゴートは所詮はピースでラスボスは実際は生きている創造主だったりして、創造主が主人公者じゃない場合のみのもしもの展開だけど [一言] 残りの外なる神三名は忘れないであげてね
[一言] 「なぜならば、俺もそれなりに壊れているって自負があるからだ。こちとら、ラスボスをやる気満々のスーパーヘビー級サイコパス。変態ぶりで負けるわけにはいかねぇんだよ。」 少なくとも、センエース補…
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