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【コミカライズ】センエース~舞い散る閃光の無限神生~  作者: 閃幽零×祝百万部@センエースの漫画版をBOOTHで販売中
真E章 P型センエース4号の神話。

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102話 『運』だけでおいつくヤマト。


 102話 『運』だけでおいつくヤマト。


「今日の家族会議みたいに、毎年、五大家の首脳が集まって会議が行われ『今年はどうやって生贄をつくるか』を話し合っている」


(生贄……ねぇ……問題なのは、当然、その理由になってくるワケだが……)


 と、ゲンが『コスモゾーン・レリックが生贄を求めている理由』について思案していると、ロコが続けて、


「ちなみに、なぜ、コスモゾーン・レリックが生贄を要求してくるのか、その理由は不明。五大家の中にも、その点について疑問に思った者はたくさんいたそうだけど、質問に答えてくれたことは一度もないそうよ」


(……『理由を答えない』……か。……もし『答えない』のではなく『答えられない理由がある』のだとすれば、その理由はなんだ……)


 などと、ゲンが考えていると、


「コスモゾーン・レリックによる支配からの脱却。それも、あたしの望みの一つ」


 ――と、

 そこまで話したところで、

 ロコは、






「……っ!!」






 ふいに、眉間にしわをよせ、

 グっと口を閉じた。

 急に張り詰める空気。


 ロコは、ババっと、周囲を警戒する。

 その様子からゲンも理解する。


(もしかして……)


 その予感は的中。


 背後から、ひたひたと、


「あー、やっと追いつきましたよぉ。さすがは全宮家の御令嬢。五歳児とは思えないほどの華麗な逃げっぷりですねぇ。感服いたしますなぁ」


 現れたヤマトを目視すると同時、

 ロコは、


「……な、なんで追いつけるの……あれだけ、デコイと結界を張り巡らせていたのに……」


 モンスターを撃退しつつ、

 ゲンと会話しながら、

 ロコは、ずっと、ヤマトをまくための布石を打ちまくっていた。


 『ソウルが五分でも稼いでくれれば逃げ切れる』――そう考えていた。


 ぶっちゃけた話、ロコは最初から、

 『こうなる可能性』も考えて、家族会議に挑んでいた。


 『ヤマトをぶつけてくる』というガチ中のガチ暗殺は、もちろん想定外だったが、

 『アギトを本気で怒らせてしまう』という可能性をゼロだとは思っていなかった。

 『修学旅行中に拉致られた時の対処法』ばりの、

 限りなく低い確率とは認識していたものの、一応、そういう可能性も想定していた。


 ゆえに、『何かあっても、とりあえず、ルルのもとまで逃げられるよう』に、

 色々と事前に用意はしてあった。


 レディ・パーフェクトリー(準備は完全に整った)。

 とキメ顔で決めセリフを吐けるくらいには準備をしてあった。


 ――なのに、

 ヤマトは、当たり前のように追いついてきやがった。


「どうして……なんで……」


 ロコが狼狽していると、

 ヤマトは、


「たまたまですね」


 ニコっと微笑んで、


「もしかしたら、こっちの方にいるかもぉ、と思って、わき目もふらず全力ダッシュをしてみたら、たまたま見つけることができた……それだけの話ですよぉ。私、運がいいんです。いや『運もいい』と言った方が適切ですかねぇ」


「……」


「私って、基本的に万能の天才で、それだけでもチートなんですけど、運もいいんですよねぇ。今日も、本当なら、家族会議に出る予定はなかったんですけど、色々な偶然が重なって、たまたま、私は、あなたの暗殺依頼を受けることができた。まるで運命。今日、私が、あなたを殺すというのは、定められた運命なのかもしれませんねぇ」



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